米連銀高官のタカ派発言が相次ぎ、12月利下げ観測が後退。米長期金利の上昇で株式市場全体に調整ムードが広がっています。

ハイテク株に利益確定売りが続き、AI関連を中心にナスダックが軟調。過熱感を冷ます動きが強まり、ハイテク主導の下落が目立ちます。

欧州市場も米金利上昇の余波で下落。英国では増税見送り観測が金利急騰を招き、主要指数が1%近く下落する展開となりました。

中国は財政政策の強化を表明し、景気下支え姿勢を鮮明化。消費支援や地方財政対策を拡大し、国内の景気減速に対応する姿勢が示されています。

2025年11月16日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

ビットコイン過去24時間の価格動向

• 過去24時間のBTC/USDは約94,500～96,000ドルのレンジで推移し、最新価格は95,185.11ドル（前日比+0.25%）付近で推移していますbinance.com。先週には120,000ドル超の史上最高値から一時9万4千ドルまで急落しましたcoindesk.com。
• 売り要因としては、長期間の保有者（LTH）による利益確定売りや機関投資家の資金流出、低流動性下でのレバレッジ解消売りなどが挙げられますcoindesk.com。また、米国の重要経済指標不足とFRBの利下げ観測後退による「情報の真空」が市場心理を冷やしており、Fedの12月利下げ確率も50%程度に低下していますcoindesk.comcoindesk.com。

米連銀高官、利下げ慎重姿勢で世界株安

米FRBの地方連銀総裁らがインフレ懸念から追加緩和に慎重な姿勢を示したため、12月の利下げ織り込み確率が急減し（先週67%→現在約50%）reuters.comreuters.com、米長期金利が上昇しました。これを受けて米株式市場も軟調となり、特に銀行や景気敏感株を中心に幅広い調整売りが入っていますreuters.comreuters.com。

米ハイテク株急落、AI関連投資に懸念

ナスダック市場ではAI関連を中心としたハイテク株が警戒売りに押され、連続下落となっていますreuters.com。主要テクノロジー株の過熱感が指摘され、時価総額の高い銘柄を中心に利益確定の売りが出ている状況ですreuters.com。こうした動きを受け、NASDAQ総合指数は先週から続く下落基調となりましたreuters.com。

欧州株安、米利下げ期待後退と英増税見送り

欧州株式市場では、米FRBのハト派期待後退を受けて全般に売りが優勢でしたreuters.com。ユーロ圏のSTOXX 600指数は1%程度下落し、銀行株などが大きく売られましたreuters.com。また、英国市場ではレイヴズ財務相が今月の予算で所得税増税を見送る方針と報じられ、これが英長期金利を急騰させたことでFTSE100も約1%下落しましたreuters.comreuters.com。

中国、財政政策強化を表明

中国財政部の蘭発奮財務相は、今後5年間にわたり景気対策のため財政政策を強化すると語りましたreuters.com。財政赤字率や国債発行規模を経済情勢に応じて柔軟に設定し、地方債や長期国債の活用、消費・社会保障支援を拡充する方針ですreuters.com。こうした財政支援強化は中国経済の下支えを意図したものと見られています。