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米主要株は続落。S&P500は0.99%安、ナスダックは1.6%下落。AI関連の大型株が決算後に売られ、市場全体のセンチメントを冷やしました。
パウエル議長は「12月の追加利下げは確約でない」と発言。利下げペース鈍化観測から米10年債利回りは4.09%まで上昇し、金利再上昇の兆しが見られます。
Coinbaseが好決算を発表。取引高の増加で純利益は4億ドル超に急増し、仮想通貨市場の高ボラティリティを収益機会に変えています。
為替市場ではドル高が進行。日銀・ECBともに金利据え置きで、円は154円台まで下落。ドル独歩高が続く中、リスク資産には逆風です。
米国時間10月29日の取引で、S&P500やナスダックなど主要株価指数がそろって下落したreuters.com。これは、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長による慎重姿勢が示されたことに加え、Meta Platforms と Microsoft の増大するAI関連投資計画を受けた業績懸念が重荷となったためだ。具体的には、Meta は来期のデータセンター投資拡大を織り込んだ見通しで11%以上急落し、Microsoft も今期約350億ドルに上る巨額の設備投資計画発表を受けて約3%下落したreuters.comreuters.com。一方、広告・クラウド収入が堅調なAlphabet(Google)だけは堅調で、好決算を受けて株価が上昇したreuters.com。これら大手IT企業の業績動向が市場のリスク選好に大きく影響しており、特にAI関連投資の拡大が株価の重しとなっている。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は10月29日に予想通りフェデラルファンド金利を0.25%引き下げたが、会合後のパウエル議長の記者会見では年内の追加利下げに慎重な姿勢が示された。パウエル議長は「12月会合での追加利下げは決まったことではない(not a foregone conclusion)」と述べreuters.com、政策金利がいまだ「ややタイト(restrictive)」な水準にあることや、政府機関閉鎖による経済データ不足の影響を踏まえ、今後の動向を慎重に見極めていく考えを示した。これを受け、市場では12月利下げ観測が後退し、株式相場の反応も限定的となっているreuters.com。
米暗号資産(仮想通貨)取引所Coinbaseが10月30日発表した2025年第3四半期決算では、売上高が前年同期の約5.7億ドルから10.5億ドルへ急増し、純利益も約7,550万ドルから4億3,260万ドルへ大幅に増加したreuters.com。これは7月にトランプ政権下で仮想通貨に友好的な規制動向が示されたことでビットコインが高騰し、その後弱めの経済指標を背景に8月に大きく調整した相場変動で取引量が急増したためとみられるreuters.comreuters.com。発表後の時間外取引ではCoinbase株が3%超上昇し、暗号資産市場の高いボラティリティを背景に同社業績が好転したことが示された。
為替市場では米ドルが全面高となり、ドル/円は一時154円台に上昇したreuters.com。これは日銀が10月30日の会合で政策金利を据え置いたものの、植田日銀総裁が賃金動向次第で12月利上げの可能性に言及したことで、投資家が今後の金融緩和余地を見直したためだ。また、FRBのパウエル議長が「12月の追加利下げは確約ではない」としたこともドル買い要因となったreuters.com。欧州中央銀行(ECB)も同日政策金利を予想通り2%に据え置き、次の方針については明言を避けたためreuters.com、ユーロ/ドルは下落基調となった。
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