FRBが大手銀の自己資本規制を緩和提案――低リスク資産を自己資本比率の計算から除外する案で、JPモルガンなど銀行株が買われ「隠れ追加緩和」との見方も。

トランプ大統領、イラン原油制裁の執行緩和を示唆――「中国の購入を容認」と発言し、供給増観測でWTIは上値の重い展開に。

米1～3月期GDP確報値が-0.5％へ下方修正――個人消費も失速し、9月までの利下げ織り込みは7割超へ拡大。

アップル、EUでApp Store手数料を最大30→5％に引き下げ――外部決済リンク解禁で収益圧迫懸念、ビッグテック規制の波及に注目。

2025年6月27日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

市場指標の24時間動向

• S&P 500指数 (米国): 6,142.09（前日比 +0.82%）reuters.com – 利下げ期待を背景に続伸し、史上最高値に迫る水準ですreuters.com。
• ナスダック総合指数 (米国): 20,169.03（+0.98%）reuters.com – ハイテク株主導で上昇。ナスダック100指数は前日に史上最高値を更新しましたreuters.com。
• 米10年国債利回り: 約4.29%（前日比わずかに低下）ycharts.com – 4.3%前後で推移し、利下げ織り込みの動きを反映して小幅低下しました。
• ビットコイン (BTC/USD): 約107,700ドル（24時間で数％上昇） – 先週末に一時10万ドルを割り込んだ後timesofindia.indiatimes.com急速に値を戻し、過去最高値（約10万9760ドル）に迫る水準を維持していますreuters.com。

過去24時間の重要ニュース4選

FRB、大手銀のレバレッジ規制緩和を提案 – 米連邦準備制度理事会（FRB）が大手銀行に対する自己資本レバレッジ規制の緩和策を提案しました。低リスク資産に対する自己資本比率規制を緩める内容でreuters.com、政権の掲げる金融規制緩和路線の一環と受け止められ銀行株が上昇していますreuters.com。市場では「さらなる規制緩和につながる兆し」との見方も出ていますreuters.com。

トランプ大統領、イラン産原油制裁の執行緩和を示唆 – トランプ米大統領はNATO首脳会議の記者会見で、イランに科している原油輸出制裁の執行を緩める可能性に言及しましたreuters.com。イスラエルとイランの停戦成立を受け「イランが国土再建の資金を得ることを望む」と述べ、最大圧力政策は維持しつつも中国によるイラン原油の継続購入を容認する姿勢を示していますreuters.comreuters.com。制裁緩和によるイラン産原油の供給増観測は、原油市場にも影響を及ぼす可能性があります。

米経済指標は強弱混在、GDPは3年ぶりマイナス成長 – 米商務省が発表した2025年1～3月期GDP確報値は年率換算-0.5%と、3年ぶりにマイナス成長に転落しましたbusiness-standard.com（前回速報値+0.2%から下方修正）。個人消費の伸びも0.5%増と急減速し景気減速が鮮明になる一方、5月の耐久財受注高や中古住宅販売保留指数は市場予想を上回る伸びを示しましたreuters.comreuters.com。こうした中、FRBは慎重姿勢を保つものの、市場では年内に複数回の利下げが織り込まれ始めており、9月までの利下げ確率は75%超との観測も出ていますreuters.com。

アップル、欧州でApp Storeルール変更に合意 – 米アップルはEUの独占禁止当局の命令を受け、欧州におけるApp Storeでの課金ルールと手数料体系を変更しましたreuters.com。開発者がアプリ利用者を外部の決済ページへ誘導することを認め、その場合の手数料は従来の30%から5～15%に引き下げられますreuters.com。これはEUから科される可能性があった5億ユーロの制裁金を回避する措置で、アップルは「この結果には同意できない」と表明しつつ上訴の意向も示していますreuters.comreuters.com。