2025年11月30日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

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ウクライナ高官がフロリダで次期米政権と和平協議を開始。一方でロシアはキーウ攻撃を激化させています。外交と戦闘が同時進行する中、交渉の行方に世界が注目しています。  


州兵銃撃事件を受け、トランプ政権は亡命審査の全面停止を決定。強硬な移民制限に対し、産業界からは深刻な人手不足や賃金インフレの再燃を懸念する悲鳴が上がっています。  


ギニアの巨大鉄鉱山「シマンドウ」の初出荷が、物流トラブルと政治的対立で立ち往生しています。世界最大の未開発資源を巡る米中の駆け引きが、供給開始の足かせとなっています。  


UBSがMarvellの目標株価を引き上げ、AI投資の焦点が「計算」から「通信」へ移行しつつあります。Nvidia一強から周辺インフラへの資金循環が加速しそうです。



2025年11月30日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

ビットコイン(BTC)市場ダイジェスト

現在、ビットコインは90,761ドル近辺で推移しており、先月の史上最高値(ATH)からの調整を経て、新たな価格帯での足場固めを行っています 。過去24時間は、シカゴの主要データセンターで発生したシステム障害により一時的な混乱が見られましたが、復旧とともに価格は安定を取り戻しました 。先週観測された急落については、機関投資家の撤退ではなく、先物市場における「ベーシス・トレード(裁定取引)」の解消によるテクニカルな調整であったとの見方が優勢であり、過熱感が冷まされた健全な状態と言えます 。足元では、BlackRockなどのETFへの資金流入が下値を支える一方で、米FRBの12月利下げ観測の後退が上値を抑える要因となっており、次の方向感を探る展開が続いています 。   


本日の重要ニュース(厳選4選)

1. ウクライナ高官団がフロリダで次期米政権幹部と和平協議へ、同時にロシアはキーウ攻撃を激化

ウクライナのウメロフ国防相ら代表団がフロリダ州を訪問し、トランプ次期政権の要人であるルビオ次期国務長官やウィトコフ特使らと直接協議を開始しました 。この動きは、トランプ氏が掲げる和平プランの具体化に向けたものであり、ウィトコフ氏はその後モスクワへ向かう予定であるなど、就任前ながら実質的な「シャトル外交」が始動しています 。一方で、ロシアはこの交渉を前に有利な条件を引き出す狙いからか、キーウへの大規模なドローン・ミサイル攻撃を敢行しており、外交交渉の裏で軍事的な圧力が最大化されるという、極めて緊張感の高い並行状態が続いています 。   


2. ワシントンD.C.での州兵銃撃事件を受け、トランプ政権が亡命審査の全面停止など移民政策を厳格化

ワシントンD.C.で発生した州兵銃撃事件の容疑者が、アフガニスタン出身の亡命申請者であったことを受け、トランプ次期政権は移民政策の劇的な転換を宣言しました 。具体的には、市民権・移民局に対し全てのアサイラム(亡命)審査の決定を一時停止するよう指示したほか、アフガン人のビザ発給も凍結する強硬措置に出ており、これを「国家安全保障上の危機」として正当化しています 。この動きに対し、すでに労働力不足にあえぐ建設や農業などの産業界からは、移民労働者の供給停止によるさらなる人手不足や、それに伴う賃金インフレの再燃を強く懸念する声が上がっています 。   


3. ギニアの超大型鉄鉱山「シマンドウ」からの初出荷が、物流トラブルと政治的対立により立ち往生

「ピルバラ・キラー」として世界の鉄鉱石市場の需給を一変させると注目されていたギニアのシマンドウ鉄鉱山ですが、記念すべき初出荷が頓挫しています 。輸送船「ウィニング・ユース」号への積込みは開始されたものの、鉱山から港への鉄道輸送を担う機関車の不足や、中国製車両の導入を巡るギニア政府と中国企業の対立により、2週間以上も足止めされています 。この遅延は単なる物流トラブルを超え、アフリカの資源開発における米中の主導権争いや現地政府の政治的駆け引きを反映しており、供給過剰による価格下落シナリオに見直しを迫る材料となっています。   


4. AI投資の焦点が「計算」から「接続」へシフト、UBSがMarvell Technologyの目標株価を引き上げ

半導体セクターにおいて、AIインフラ投資の新たな潮流が鮮明になっています。UBSは半導体大手Marvell Technologyの目標株価を$110に引き上げ、これを受けて同社株は急伸しました 。これまでNvidiaのGPUによる「計算力(Compute)」が注目されてきましたが、データセンターの巨大化に伴い、チップ間を高速でつなぐ「光通信(Optics)」技術の重要性が急増しており、同社がその恩恵を受ける「第2フェーズ」の筆頭候補と目されています 。また、Amazon等がNvidia依存脱却のために開発するカスタムチップにおいても同社の技術が採用されており、AI市場の裾野の広がりを示唆しています 。   



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