ビットコインは小幅続落し、10万ドル台を維持。ETFからの資金流出が圧力となる一方、長期の調整局面入りを警戒する声も。

米政府閉鎖を巡る交渉が前進。つなぎ予算の再延長案が浮上し、政府機関の再開へ向け市場に安堵感が広がる。

ファイザーが肥満治療薬企業メトセラを1.5兆円で買収へ。成長分野の覇権争いでノボノルディスクは戦略の見直しを迫られる。

中国輸出が予想外のマイナスに転落。対米関税の影響が鮮明となり、内需依存への転換が急務との見方が強まる。

2025年11月9日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

ビットコイン過去24時間の値動き

ビットコイン（BTC）は過去24時間でわずかに値下がりし、現在1BTC=約10万2,000ドル（約1,500万円）前後で推移しています。24時間比では1%強の下落となり、10万ドルの大台を維持しつつ、約10万1,500〜10万4,000ドルのレンジにとどまっていますtechi.com。米国の現物ビットコインETFからはこの日約5億5840万ドルの資金が流出し、8月以来最大の一日流出となりましたtradingview.com。米中対立や米政府閉鎖の長期化といったマクロ要因も重なり、投資家の慎重姿勢が続いていますtechi.com。

本日の重要ニュース（米国時間11月8日）

1. 米政府閉鎖、終結へ向け与野党協議に進展 — 39日目に突入した米連邦政府の一部閉鎖を巡り、上院与野党の予算協議が前進しました。共和党のジョン・チューン上院院内総務は、この24時間で超党派協議に「前向きな動き」があったと述べ、政府機関再開に向けた一時予算と3つの歳出法案の準備が進んでいることを示唆しましたreuters.comreuters.com。現在11月21日に失効予定のつなぎ予算を来年1月まで再延長し、農業や退役軍人関連など一部予算は来年9月末まで本予算化する案が検討されていますreuters.com。ただし最大の争点であるオバマケア補助金の扱いを巡って与野党の溝は埋まっておらず、最終合意には至っていませんreuters.com。
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3. AIバブル懸念でハイテク株続落、ナスダック週次で最悪の下げ — ハイテク株の調整局面が続き、ナスダック総合指数は週末までの1週間で約3%下落し、今年4月以来の大幅安となりましたreuters.com。NVIDIAの黄仁勳CEOが「AI競争で米国は中国に敗れる恐れがある」との趣旨の発言を報じた英FT記事をきっかけに、過熱していたAI関連銘柄で利益確定の売りが広がり、半導体株などが軒並み急落しましたreuters.com。一方で11月の米ミシガン大学消費者マインド指数が低下したこともあり米国債利回りはやや低下し、取引最終盤には政府閉鎖解消への期待からダウ平均とS&P500指数が小幅プラスに切り返す場面も見られましたが、ナスダックは結局マイナス圏で引けていますreuters.com。
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5. 肥満治療薬争奪戦、ファイザーがメトセラを約1.5兆円で買収へ — 米製薬大手ファイザーが、肥満症治療薬の開発企業メトセラを100億ドル（約1.5兆円）で買収する契約で合意しましたreuters.com。デンマークのノボノルディスクとの激しい入札競争の末、メトセラは反トラスト法上の懸念も理由にファイザーの提案を受け入れたもので、ノボ側は11月8日に争奪戦からの撤退を表明していますreuters.com。ファイザーはこの買収で近年市場規模が急拡大する肥満治療薬ビジネスに参入する一方、ノボにとっては米イーライリリーとの競争が激化する同市場で戦略の立て直しを迫られる展開となりましたreuters.com。
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7. 中国輸出が予想外の減速、対米関税の影響鮮明に — 中国の10月輸出額は前年同月比1.1%減と市場予想（+3%）に反してマイナスに転落し、今年2月以来の低い伸びとなりましたreuters.com。これはトランプ米大統領による対中関税の引き上げを見越した「駆け込み輸出」が一巡した反動で、特に米国向け輸出が前年同月比25%減と急減速したことが響いた形ですreuters.comreuters.com。米中両国は先月、向こう1年間の関税引き下げと追加関税猶予で合意し貿易摩擦緩和に動いていますが、輸出の勢いが弱まった中国経済は今後内需への依存を高めざるを得ないとの指摘も出ていますreuters.comreuters.com。