米議会上院で暫定予算案が否決。政府閉鎖リスクが再燃し、29日の再採決が焦点となります。

米中首脳が数か月ぶりに電話会談。TikTok米事業売却で進展し、11月の直接会談にも合意しました。

FRB理事解任や関税強化を巡り、最高裁が審理へ。中央銀行の独立性や大統領権限が問われる局面です。

暗号資産市場が週末前に反落。BTCは11.8万ドル目前から調整し、主要アルトも大きく下げました。

2025年9月20日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

市場指標の動き（過去24時間）

S&P 500とナスダック総合指数は揃って上昇し、それぞれ前日比+0.49%、+0.72%の6,664.36、22,631.48で取引を終えましたreuters.com。FRBによる約9か月ぶりの利下げ決定と追加金融緩和への期待、さらにAI関連株への楽観論の復活も相まって投資家心理が改善し、主要株価指数は週末にかけ強含みとなりましたreuters.com。一方で米10年債利回りは4.13%前後と小幅上昇して取引を終えていますreuters.com。またビットコイン価格は、FRB利下げ発表を受け木曜日に一時$118,000近辺まで上昇した後、利益確定売りに押され約1.5%下落し$115,600前後となりましたcoindesk.com。

本日の主要ニュース（4件）

米政府機関の一時閉鎖リスク再燃

米議会上院で短期予算案（暫定予算）が否決され、10月1日からの政府機関閉鎖（シャットダウン）懸念が一段と高まっていますreuters.com。この暫定予算案は11月21日まで現行水準で政府資金を繋ぐ内容でしたが、民主党議員らが医療保険補助など追加支出を要求して反対票を投じ、賛成44・反対48で成立に必要な60票を下回りましたreuters.comreuters.com。上院は審議後に週末休会に入っており、採決再試行は期限直前の9月29日になる見込みです。下院共和党は上院民主党への圧力として10月1日まで本会議を開かない方針を示しておりreuters.com、予算成立の行方は不透明となっています。

米中首脳が電話会談、TikTok売却交渉で進展

ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が数ヶ月ぶりに電話会談を行いました。同会談では、停止状態にあったTikTokの米国事業売却交渉で前進が見られましたreuters.com。トランプ氏は習主席が同売却案を承認したと評価しreuters.com、両首脳は11月に韓国で開催予定のAPEC首脳会議に合わせて直接会談することで一致しましたreuters.com。また今回の電話会談では貿易摩擦や違法薬物（フェンタニル）対策、ロシアのウクライナ侵攻への対応なども議題に上がりreuters.com、今後の米中ハイレベル協議の行方が注目されています。

FRB理事解任と関税強化、最高裁が大統領権限を審理へ

トランプ政権による異例のFRB理事解任の試みと大規模関税措置が、米連邦最高裁の判断に委ねられることになりましたreuters.com。トランプ大統領は、自身の政策に批判的とされるリサ・クックFRB理事（バイデン前大統領が任命）の解任を阻止する下級審の仮処分を覆すよう18日に最高裁へ要請していますreuters.com。またトランプ氏が国家緊急権限を根拠に発動した幅広い対中関税について、その法的適法性を最高裁が11月5日に審理することも決定しましたreuters.com。これら2件の裁判は数千億ドル規模の関税政策の行方や中央銀行の独立性に直結し、いずれも大統領の経済統制権限を巡る歴史的判断となるため、市場も成り行きを注視していますreuters.com。

暗号資産、週後半に急反落 – ビットコインは高値目前から調整

暗号資産市場は週末前の金曜日に大幅下落し、それまでの週間上昇分をほぼ失いましたcoindesk.com。今週上昇が目立っていたソラナ（SOL）やドージコイン（DOGE）など主要アルトコインも大きく反落していますcoindesk.com。ビットコイン（BTC）もFRBの利下げ発表直後に$118,000手前まで急伸した後に反落し、24時間で約1.5%の下落となりましたcoindesk.com。ただしビットコインは直近数週間で安値を切り上げる上昇トレンドを維持しており、$118,000付近に位置する上値抵抗線を意識した値動きとなっていますcoindesk.com。