今週の経済日程 2025年9月1日~

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9月1日(月)

  • (金融) 米国レイバーデー祝日につき株式市場・債券市場休場


9月2日(火)

10:00 (指標) ISM製造業景況指数 8月(前回48.0 予想48.0)

10:00 (指標) ユーロ圏CPI速報値 8月

07:00 (株式) NIO 第2四半期決算(予想EPS ▲0.30)

16:00 (株式) Zscaler 第4四半期決算(売上+30%予想)


9月3日(水)

10:00 (指標) JOLT求人件数 7月(前回743.7万件 予想750万件)

10:00 (指標) 製造業新規受注 7月(前回▲4.8%)

14:00 (金融) FRB地区連銀経済報告(ベージュブック)

07:00 (株式) Macy’s 第2四半期決算(予想EPS 約0.19)

16:00 (株式) Salesforce 第2四半期決算(AI事業注目)

16:00 (株式) Asana 第2四半期決算


9月4日(木)

08:15 (指標) ADP雇用レポート 8月(前回+10.4万人 予想+10万人前後)

08:30 (指標) 新規失業保険申請件数(前回22.9万件)

10:00 (指標) ISM非製造業景況指数(サービス業PMI)8月(前回50.1 予想50.5)

16:00 (株式) Broadcom 第4四半期決算(AI半導体注目)

16:00 (株式) Lululemon 第2四半期決算


9月5日(金)

08:30 (指標) 米雇用統計 8月

非農業部門雇用者数(前回+7.3万人 予想+12万人)

失業率(前回4.2% 予想4.1%)

平均時給(前回+0.4% 前年比+4.4% 予想+0.3% 前年比+4.0%弱)

08:30 (指標) カナダ雇用統計 8月



今週の経済日程 2025年9月1日~

※ 正確でないデータが含まれる可能性があります。細かい数値や発表予定時間など詳細情報については、各自で確認をするようにしてください。

今週(2025年9月1日~5日)は、米国株式市場にとって雇用統計週となり、経済指標や金融政策動向が市場心理を左右しそうです。特に週末の米雇用統計を控え、テック・金融・AI関連の銘柄にも大きな影響が及ぶ可能性があります。また、暗号資産市場ではビットコインが2ヶ月ぶり安値圏に沈むなど調整局面にあり、マクロ経済イベントに高い感応度を示していますinvesting.com。以下、各日の予定とポイントを整理します。

9月1日(月)米国レイバーデー休日

  • 米国市場休場: 9月1日はレイバーデー(Labor Day)の祝日のため、ニューヨーク証券取引所やナスダックなど米株式市場は休場となります。米国の銀行も休業日で、株式・債券の現物取引は行われません。週明けの米市場再開は翌2日(火)からで、それまでの間は欧州やその他市場の動向や週末のニュースを消化する展開となります。
  • 先週末の流れ: 先週は米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が9月利下げの可能性に言及しつつインフレ警戒も示す発言を行いreuters.com、またFRB理事ウォラーが9月会合での0.25%利下げ開始を支持する意向を強く表明しましたreuters.comreuters.com。こうした金融政策スタンスの変化期待によりハイテク株主導で先週の米株は上昇基調でしたが、一方でビットコインは米政権によるFRB介入懸念などリスクオフ材料から7週ぶり安値の11万ドル割れに沈む場面もありましたinvesting.com。今週はまずこれら先週の流れを引き継ぎつつ、火曜日以降の経済指標にマーケットの関心が移ります。

9月2日(火)米市場再開・製造業PMI・NIO決算など

  • 米ISM製造業景況指数(PMI) (8月分): 米市場再開初日、午前中に8月のISM製造業PMIが発表予定です(日本時間2日夜)。前回7月実績は48.0と50を下回り製造業の景況感悪化が続きました。市場予想は8月も48.0前後の停滞が見込まれておりinvesting.com、50割れのままなら9ヶ月連続の縮小局面となります。実際7月は予想の49.5を下回る低調さで、市場では製造業不振が顕著との見方も出ていますpnc.com。8月についてもサプライチェーン改善など好材料乏しく、小幅の上下振れに留まるとの下馬評です。
  • 欧州CPIにも注目: 同日にはユーロ圏8月CPI(消費者物価指数)速報値も予定されています。欧州中央銀行(ECB)の金融政策に影響するインフレ指標であり、米市場参加者もチェックするでしょう。インフレ動向はグローバルに金融政策スタンスを左右するため、米国投資家も欧州物価動向に神経質になっています。
  • 主要企業の決算発表: テック・AI関連では中国EVメーカーのNIO(ニーオ)が2日朝に2025年第2四半期決算を発表予定です。市場予想では1株あたり▲0.30ドル程度の赤字が見込まれており、EV需要や中国経済減速の影響が注目されます。また、同日引け後にはクラウドセキュリティ企業Zscaler(ZS)が2025年7月期第4四半期決算を予定しています。AIブームに乗るクラウドセキュリティ需要増への期待から、売上高は前年同期比30%以上の増収(7億ドル超)との予想もあり、市場の注目度が高い銘柄です。
  • 市場の見方: 連休明けということもあり、この日の米株市場は出来高増加とともに変動性も高まりやすいでしょう。午前のISM指数が予想を上回り50台に戻るようなら景気底打ち期待で株価押上げ材料となり得ます。他方、予想以下なら利下げ観測を後押しする可能性もあり(悪材料がかえって株高要因となる「悪いニュースは良いニュース」的反応)、マーケットの解釈には注意が必要です。またNIO決算はEVセクター全般、Zscaler決算はハイテク・AI関連クラウド株全般に波及する可能性があり、内容次第で翌日の関連銘柄に影響を及ぼすでしょう。

9月3日(水)雇用関連指標・ベージュブック・ハイテク決算

  • JOLT求人件数(7月) (米労働省 3日午前): 7月分のJOLT求人件数が発表されます。6月の求人件数は743.7万件と予想(755万件)を下回り、労働需給ひっ迫感の緩和が示唆されましたadvisorperspectives.com。7月も市場予想は約750万件程度で、6月並みの水準にとどまる見通しですfxstreet.com。求人の大幅減少は見られないものの、昨年ピーク(1,100万件超)からは確実に減少しており、FRBが注視する労働市場の過熱緩和が進んでいるか確認されます。
  • 米製造業新規受注(7月): 7月の製造業新規受注(工場受注)も発表予定です。前月6月は前月比▲4.8%(6117億ドル)と大きく減少し、市場に驚きが広がりましたncsc.coop。7月については、旅客機を含む耐久財受注が▲2.8%と落ち込んだことから、全体の工場受注もマイナス圏が予想されます。企業の設備投資意欲の指標でもあり、連月の減少となれば景気減速感が一段と強まるでしょう。
  • 米地区連銀経済報告(ベージュブック) (14:00発表): 9月16-17日のFOMC会合を約2週間後に控え、FRBは各地区連銀から景況感をまとめたベージュブックを公表します。最近の利上げ休止や景気減速の中で、企業の雇用・物価動向やクレジット環境に関する記述が注目されます。特に今回は関税引き上げによる物価圧力や貿易不透明感も報告される可能性があり、FRB高官の判断材料となるでしょうreuters.com。市場も内容を吟味し、9月利下げの確度を測ろうとするはずです。
  • 主要企業の決算発表: ハイテク・AI関連の重要決算が目白押しです。まずクラウドCRM大手のSalesforce.com (CRM)が3日引け後に2026年度第2四半期決算を発表します。生成AI機能「Einstein GPT」の収益貢献やクラウド需要が焦点で、2桁成長の売上を予想する声もあります。また同じく引け後に業務効率化ソフトのAsana (ASAN) が決算発表予定(4:30PM EDTのカンファレンス予定)で、企業向けIT支出動向を占う手掛かりになります。さらに小売では百貨店Macy’s (M) が開場前に2025年第2四半期決算を発表予定で、値引き戦略や在庫圧縮による利益率が注目されます(市場予想EPS:約0.19ドル)。その他、クラウド協業ツールFigmaに関する動き(※Adobeによる買収承認の是非など)や、ディスカウント小売のDollar Treeなどの報告も予定されています。
  • 市場の見方: 水曜日は雇用指標の結果解釈がカギです。求人件数の減少傾向が続けば「労働需給緩和→利下げ余地拡大」とポジティブに捉える向きもあり、長期金利低下やハイテク株上昇要因となり得ます。一方で景気減速懸念も強まりやすく、サイクル後半の金融株などにはマイナス材料かもしれません。決算ではSalesforceを中心にAI関連ビジネスの言及が株価反応を左右しそうです。特にSalesforceは「AI CRM」として生成AIへの積極投資を掲げており、その進捗やガイダンスに注目が集まります。またMacy’s決算は米消費の底堅さを測るリトマス試験紙としても注視され、結果次第で小売セクターのセンチメントに影響を与えるでしょう。

9月4日(木)ADP雇用レポート・サービスPMI・主要ハイテク決算

  • ADP全米雇用レポート(8月) (8:15発表): 非公式ながらNFPの先行指標とされるADP民間雇用報告が木曜朝に公表されます(※祝日明けのため通常水曜から木曜に順延fred.stlouisfed.org)。7月のADP雇用者数は前月▲2.3万人から一転+10.4万人の増加となり、市場予想(+7.7万人)を上回りましたthecreditbalance.com。8月分も10万人前後の純増が見込まれますが、ADPは月によって振れが大きく、6月に▲3.3万人と2–3年ぶりのマイナスを記録した経緯もありますthecreditbalance.com。今回も結果が予想とかけ離れた場合には週末の政府統計予想に修正圧力がかかり、市場も敏感に反応するでしょう。
  • 新規失業保険申請件数 (週間): 同日朝には週間の失業保険申請件数(先週分)も発表されます。直近8月下旬の申請件数は22.9万件となり、予想の23.0万件近辺で推移しましたreuters.com過去数ヶ月は20万台後半で安定しており、依然として解雇が低水準で推移していることを示しています。継続受給者数(失業保険受給継続者)は減少傾向ながら依然195万人前後と高めで、これが8月失業率(後述)にどう影響するかも注目されますreuters.com
  • ISM非製造業PMI(サービス業PMI) (8月分): 米サービス業の景況感指数も木曜日に発表です。7月は50.1と予想の51.5を下回り、サービス業も停滞感を見せましたmarketpulse.com。市場コンセンサスでは8月は50.5程度への小幅改善が期待されていますfxstreet.comが、50近辺と拡大・縮小の境目すれすれの水準です。サービス業は米経済の約7割を占めるだけに、わずかな上下でも市場インパクトは大きいでしょう。特に雇用や物価指数のサブ指数にも目が向けられ、FRBのインフレ評価に直結する部分として注目度が高いです。
  • 主要企業の決算発表: この日は特にテクノロジー企業の好決算が期待されています。注目は半導体・ソフトウェア複合企業のBroadcom (AVGO)で、4日引け後に8~10月期(FY2025 Q4)決算を発表します。BroadcomはAI需要を追い風にデータセンター向け半導体の売上好調が見込まれており、NVIDIA向けのチップ供給状況なども焦点です。また同じく引け後にスポーツアパレルのLululemon (LULU)が5~7月期(FY2025 Q2)決算を予定しています。高価格帯ヨガウェアへの需要動向は富裕層消費の指標にもなり得るため、テック以外ですが市場関係者は注視しています。なお、前日予定だったAsanaの決算説明会は引け後に予定されているため、実際の株価反応は木曜に表れるでしょう。
  • 市場の見方: 木曜日は翌日の公式雇用統計を前に様子見ムードが強まりやすい半面、朝のADP結果やISMサービス指数で短期的な売買が活発化する可能性があります。ADPが極端に弱ければ「利下げ前倒し観測」から株式・債券に追い風となりやすく、一方で予想比強ければ利下げ見送り観測でハイテク株に逆風となるかもしれません。もっとも、市場ではADPと政府統計の相関の低さも認識されており、雇用統計本番待ちのスタンスも散見されるでしょう。またBroadcom決算はAI半導体関連銘柄全般のセンチメントに関わる重要イベントです。先週、競合のNVIDIAが驚異的な好決算を発表し株価を押し上げたばかりで、Broadcomもそれに続く強気の見通しを示せるかが焦点です。

9月5日(金)8月米雇用統計(NFP)発表

  • 米雇用統計(8月) (8:30発表): 今週最大の注目イベントは、週末に発表される8月の米雇用統計です。非農業部門雇用者数(NFP)の市場予想は+12万人程度で、7月の+7.3万人(5年ぶり低水準)からの反発が見込まれています。7月は予想+11万人に対し大幅下振れし景気減速懸念を誘いましたが、8月は自動車業界の生産正常化や教育部門の採用増などで持ち直すとの見方です。ただし+12万人前後の増加は過去数年の平均(+30万人超)から大きく減速した水準であり、「労働市場の正常化(過熱の沈静化)」との解釈が主流です。一方、リスク要因としては新学期シーズンに絡む季節調整のずれやハリケーンなど天候要因によるブレもあり得ます。
  • 失業率: 失業率の予想は4.1%前後です。7月実績は4.2%と前月から0.1ポイント悪化しました。市場には更なる上昇(4.3%程度)を警戒する声もありますreuters.com。もっとも労働参加率の変動など統計上の要因も大きく、4.1~4.3%のレンジ内であれば「横ばい圏」と見る向きもあります。FRB内では4%台前半の失業率上昇は労働需給緩和に必須との意見も出ており(例:ウォラー理事reuters.com)、今回の結果次第で9月利下げの是非に影響するとみられます。
  • 賃金(平均時給): 賃金上昇率は引き続き鈍化傾向が予想されています。平均時給のコンセンサスは前月比+0.3%(前年比+4%弱)と7月から大きな変化なしの見通しです。7月は前年比+4.4%で依然高止まり感がありましたが、雇用増加が減速する中で賃上げ圧力も和らぐかどうかが焦点です。仮に賃金の伸びが予想を下回れば「インフレ沈静化→金融緩和余地拡大」と好感される一方、逆に上振れた場合はサービスインフレの粘着性が意識されて再び金融引き締めリスクが台頭する可能性があります。
  • 市場への影響と見方: 雇用統計発表直後はあらゆる市場でボラティリティ急上昇が予想されます。現在市場は「9月FOMCでの利下げ開始」を織り込みつつありreuters.com、雇用統計がそのシナリオを裏付けるか否かがカギです。予想通りの雇用増・失業率微増であれば、景気ソフトランディング期待から株式市場はテック・グロース株中心に上昇しやすいでしょう。一方、予想を大幅に上回る強い雇用増(例えば+20万人超)や失業率低下となれば利下げ見送りどころか追加利上げ観測すら浮上しかねず、株価急落・長期金利急騰・暗号資産安のリスクシナリオとなります。逆に雇用ネットマイナスや失業率急上昇など弱すぎる結果の場合、景気後退懸念で株式が売られる一方で債券とゴールドが買われる「リスクオフ」の反応も考えられます。いずれにせよ結果次第でFRBの9月政策判断に直結する重要指標であり、マーケット参加者は発表前後の値動きに最大限の注意を払う必要があります。
  • 暗号資産市場への波及: ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)など主要暗号資産も、近頃は米金利動向に左右される傾向が強まっています。実際ビットコイン価格は、8月下旬にトランプ政権によるFRB介入への警戒感からリスクオフで11万ドル前後まで下落しinvesting.com、9月初めには大口保有者(クジラ)の売りもあって一時10万7千ドル台と2ヶ月ぶり安値を付けましたinvesting.com。しかしその後、FRBの利下げ観測復活とともに8月28日には11万3千ドル台まで持ち直す場面もありましたinvesting.com。このように雇用統計による景気・金融政策見通しは暗号資産にも波及します。週末の統計内容が緩和的な市場環境をもたらせばBTC・ETHは反発が期待されますが、逆にタカ派サプライズなら株式同様に売り圧力が強まる可能性があります。
  • その他注目材料: 同日にはカナダの雇用統計も予定されており、米国との景気連動性から北米市場で話題になるでしょう。また欧州ではドイツ製造業受注やユーロ圏GDP改定値などが発表され、市場の景況感に影響を与えるか注目されます。もっとも米国市場への直接のインパクトは限定的で、やはり焦点は米雇用統計一本に絞られる見通しです。


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