2025年6月24日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

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イランは米軍基地などへの限定的な報復攻撃にとどめ、被害も軽微──「全面対決」回避観測から原油は一時7%急落し、中東リスクは後退ムードに。


ボウマンFRB副議長が「インフレ減速が続けば7月利下げを支持」と言及、10年債利回りは4.3%台へ低下──市場は年内50bp超の緩和を織り込み始めています。


テスラがハンドルもペダルもない無人ロボタクシーを初披露、株価は9%高でナスダック上昇を牽引──AI×自動運転の成長ストーリーが改めて脚光。


米中が関税率を巡る包括枠組み合意に前進──貿易戦争休戦ムードが世界景気への安心感を生み、リスク資産に追い風。



2025年6月24日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

株式・債券・暗号資産市場の動き

  • 米株式市場(S&P500・ナスダック):6月23日の米国株式市場は上昇しました。S&P500指数の終値は6,025.17ポイントと前日比+0.96%(+57.33)となり、ナスダック総合指数も約+0.9%の上昇で取引を終えましたfinance.yahoo.co.jptradingview.com。中東情勢を巡る懸念がやや後退し、イランによる報復が限定的にとどまったことで原油供給不安が和らいだことが背景ですtradingview.com。テスラ株急騰(後述)をはじめハイテク株が買われたことも指数を押し上げましたtradingview.com
  • 米国10年債利回り:米10年物国債利回りはおよそ4.31%に低下し、前日から約0.07ポイント低下しましたjp.tradingeconomics.com。米軍のイラン空爆を受けた地政学リスクで安全資産として債券が買われ利回り低下圧力がかかったうえ、ボウマンFRB副議長がインフレが抑制され続ければ7月にも利下げを支持する可能性に言及したことで、利下げ観測が強まり利回りは一段と低下しましたbloomberg.co.jpbloomberg.co.jp。短期金融市場では年末までの合計0.5%以上の利下げ織り込みが進んでいますbloomberg.co.jp
  • ビットコイン価格(USD建て):ビットコインの直近価格は1BTCあたり約102,960ドルとなり、24時間前から約+1.95%上昇しましたinvesting.com。この日は一時6週間ぶり安値となる10万ドル割れ水準まで下落する場面もありましたが、その後持ち直しましたinvesting.comkitco.com。取引レンジは約99,700ドル〜103,300ドルで、高値圏で引けていますinvesting.com

市場に影響した主要ニュース(6月23日)

イランの限定的な報復攻撃で原油急落、中東リスク緩和か

(地政学) 米国とイスラエルによるイランへの空爆を受け、イランは23日、報復としてカタール駐留米軍基地やイスラエルに向け弾道ミサイル攻撃を行いましたtradingview.comamp.cnn.com。米軍基地への攻撃は迎撃され犠牲者が出なかった模様でtradingview.com、イランはホルムズ海峡封鎖や主要エネルギー施設攻撃といった深刻な報復は行わず比較的抑制的な対応にとどまっていますtradingview.com。イスラエルとイランの武力衝突も11日目に入り双方が相互に攻撃を加えていますがamp.cnn.com、現時点で中東情勢の急激な悪化は避けられるとの見方から原油価格は一時7%近く急落しましたtradingview.com。中東リスク緩和への期待から、エネルギー株は下落したものの他の株式セクターには安心感が広がりましたtradingview.com

FRB副議長、インフレ鈍化なら「7月利下げ」示唆 – 年内金融緩和観測強まる

(金融政策) 米連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長は23日、インフレがこのまま抑制され続ける場合、早ければ7月の利下げを支持する可能性に言及しましたbloomberg.co.jp。20日にはウォラー理事も同様の見解を示しており、FRB高官から相次ぐハト派寄りの発言に市場では年内利下げへの織り込みが一段と進んでいますbloomberg.co.jpbloomberg.co.jp。実際、米国債利回りはニューヨーク時間午前の取引で低下基調となり、10年債利回りは一時4.31%まで低下して約1週間ぶりの低水準となりましたbloomberg.co.jpbloomberg.co.jp。欧州時間帯には中東情勢によるインフレ加速懸念で一時利回りが上昇する場面もありましたが、利下げ観測が優勢となっていますbloomberg.co.jp

テスラが完全自動運転タクシーを公開、株価9%急騰でハイテク株高牽引

(テクノロジー企業) 電気自動車大手テスラが初の運転手不要のロボタクシー(完全自動運転タクシー)サービスを公開し、その革新的な取り組みに対する期待から同社株は9%以上の急騰となりましたtradingview.com。テスラはテキサス州オースティンで数台の無人タクシー実証運行を開始しており、ハンドルもペダルもない自動運転専用車両「サイバーキャブ」のプロトタイプも披露されていますbloomberg.co.jpbloomberg.co.jp。マスクCEOが進める自動運転とAIを中核とした戦略の節目と位置付けられており、このニュースは投資家心理を大きく好転させました。テスラ株の上昇はハイテク株全体を押し上げ、ナスダック指数上昇の原動力の一つとなりましたtradingview.com

米中貿易摩擦に休戦ムード、関税合意枠組みで経済に追い風

(国際経済・政策) 米中関係に改善の兆しが見られます。ワシントンと北京は関税率を巡る包括的な枠組み合意に達し、貿易戦争の沈静化に向けた動きが報じられましたreuters.com。これにより世界最大の経済圏同士である米中双方のビジネス活動が正常化に向かうとの期待が高まり、世界経済・市場にとって追い風となるとの見方が出ていますreuters.com。実際、中国人民銀行(PBOC)は前月に大規模緩和策を実施した後、この日公表の最優遇貸出金利(LPR)を据え置きましたが、その背景には米中協議の進展による景気下支え期待から追加刺激策の緊急性が低下したことがあるとされていますreuters.com。米中貿易摩擦の緩和は先行き不透明感を和らげる材料となり、市場はこのニュースを好感しています。


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