今週の経済日程 2025年8月11日~

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(注)時刻はET、“—”は合意コンセンサスが見当たらない/幅広のものです。


8/11 Mon

17:00 (株式) Oklo (OKLO) 2Q 決算・Webcast(同社IRは 05:00にイベント表記あり/実務上は引け後発表) 前回: EPS -$0.10(1Q) 予想: EPS -$0.11(売上は実質ゼロ見込み)


8/12 Tue

06:00 (指標) NFIB中小企業楽観指数(7月) 前回: — 予想: —(主要端末で一致コンセンサス見当たらず)

08:00 (株式/暗号) Circle Internet (CRCL) 2Q 決算・カンファレンスコール 前回: 1Q 売上 $579M 予想: EPS 約 -$1.00 / 売上 約 $640–650M. (Webcast 08:00)

08:30 (指標) CPI(7月) 前回: ヘッドライン +0.3% m/m・+2.7% y/y / コア +0.2% m/m・+2.9% y/y 予想: ヘッドライン +0.2% m/m・約+2.8% y/y / コア +0.3% m/m

10:00 (金融) リッチモンド連銀 バーキン総裁 講演(シカゴ).

10:30 (金融) KC連銀 シュミッド総裁 講演(CMEイベント、現地 09:30 CT)

13:00 (金融) 米3年債入札(1pm)

14:00 (金融) 月次財政収支(Treasury Statement)

16:00以降 (株式/AI) CoreWeave (CRWV) 2Q 決算(引け後) 予想: EPS 約 -$0.23〜-0.49 / 売上 約 $1.08B


8/13 Wed

07:30 (金融) リッチモンド連銀 バーキン総裁 発言

13:00 (金融) 米10年債入札(1pm)

13:00 (金融) シカゴ連銀 グールズビー総裁 対談(12:00 CT→13:00 ET)

13:30 (金融) アトランタ連銀 ボスティック総裁 発言

16:00以降 (株式/テック) Cisco (CSCO) FY25/Q4 決算(引け後) 前回: — 予想: EPS 約 $0.97〜0.98 / 売上 約 $14.6B


8/14 Thu

08:30 (指標) 週間新規失業保険申請(8/9週) 前回: 226k 予想: —(レンジ). 定時: 木曜8:30.

08:30 (指標) PPI(7月) 前回: 0.0% m/m 予想: +0.2% m/m(中心値). 定時: 8:30

13:00 (金融) 米30年債入札(1pm)

16:30 (金融) FRB H.4.1(バランスシート)

20:00 (株式/半導体・AI) Applied Materials (AMAT) FY25/Q3 決算(8pm) 前回: EPS $2.39・売上 $7.10B 予想: EPS 約 $2.34〜2.36・売上 約 $7.2B


8/15 Fri

04:00 (暗号) DeribitのBTC/ETH 週間オプション満期(08:00 UTC)—短期ボラ要因

08:30 (指標) 小売売上高(7月) 前回: +0.6% m/m 予想: —(レンジ、注目度高) 定時: 8:30

08:30 (指標) 輸入物価・輸出物価(7月) 定時: 8:30

09:15 (指標) 鉱工業生産・設備稼働率(7月) 前回: 生産 +0.3% m/m・稼働率 77.6% 予想: — 定時: 9:15

10:00 (指標) ミシガン大学 消費者信頼感(8月速報) 前回: 61.7 予想: — 定時: 10:00

10:00 (指標) 企業在庫(6月) 定時: 10:00



今週の経済日程 2025年8月11日~

※ 正確でないデータが含まれる可能性があります。細かい数値や発表予定時間など詳細情報については、各自で確認をするようにしてください。

先週の米国株式市場は力強い反発となり、S&P500指数は6月下旬以来の週次最大の上昇(+2.43%)を記録し史上最高値に迫りました。ハイテク主体のナスダック100指数は週間で+3.73%と過去最高値を更新し、ダウ平均も+1.35%上昇していますtipranks.com。好調な企業決算と利下げ観測の台頭を背景に投資家のリスク選好が強まった形です。一方、暗号資産市場でもビットコインが週末に史上最高値となる約12万2千ドルまで急騰しinteractivecrypto.com、イーサリアムも約4,300ドルに上昇しましたinteractivecrypto.com。ビットコイン急騰の背景には、エルサルバドルの法定通貨化やハーバード大学基金によるビットコインETF投資など規制環境の追い風と機関投資家の参入が挙げられておりinteractivecrypto.cominteractivecrypto.com、市場では「次は機関投資家のFOMO(取り残されることへの恐怖)が価格を押し上げている」との声も聞かれますbtcc.com

今週はインフレ関連の経済指標主要ハイテク・AI関連企業の決算発表が相次ぎ、さらにFRB金融政策の行方にも市場の関心が集まります。それぞれの日程ごとに重要イベントと予想を整理してみましょう。

8月11日(月)

  • 経済イベント: 週明け月曜は目立った米国経済指標の発表は予定されていません。先週末の株高とビットコイン急騰を受け、週初は市場センチメントの強さが維持されるか注目です。特にハイテク株主導で上昇基調にある株式市場では、今週発表されるインフレ指標を控えて様子見ムードが広がる可能性もあります。
  • 主要企業決算(テック・AI関連)tipranks.com:
  • monday.com (MNDY) – コラボレーションSaaS企業。6月期Q2決算を発表予定。市場予想EPSは$0.17で前年同期比▲29%と減益見通しですnasdaq.com。前四半期まで4四半期連続で予想を上回る好決算が続いており、特に今年Q1にはコンセンサスを1200%も上回るサプライズ利益を計上しましたnasdaq.com。引き続き大口顧客の獲得状況やサブスク伸長率に注目が集まります。
  • BigBear.ai (BBAI) – 国防分野向けAI分析ソフト企業。AIブームを追い風に株価急騰した小型テック株で、収益性改善が課題。今回の決算でも受注残や政府案件の動向がチェックされます。
  • Oklo (OKLO) – マイクロ原子炉スタートアップ。上場したばかりで、今回が初の四半期決算発表となります。予想EPSは▲$0.11seekingalpha.com。将来の収益化計画や開発進捗に関する経営陣コメントが注目点です。
  • Plug Power (PLUG) – 燃料電池(クリーン水素)関連で個人投資家に人気の高い銘柄。赤字脱却に向けた進捗と今年度の受注ガイダンスに市場の視線が集まります。水素事業は長期ビジョンが語られやすく、決算翌日の株価変動も大きい傾向があります。
  • 暗号資産動向: 前述のようにビットコインが週末にかけて急騰し、月曜朝時点でも約12万ドル台と過去最高圏にありますinteractivecrypto.com。背景にはエルサルバドルのビットコイン法(7月施行)が実経済で効果を上げていることや、米国でビットコイン現物ETFへの機関資金流入が拡大していることがありますinteractivecrypto.cominteractivecrypto.com。一方で、中国当局の仮想通貨取り締まり強化など逆風材料も残存しますが、それらを押しのける形でビットコインは市場占有率58.7%まで支配力を高めていますinteractivecrypto.com。今週は大きな暗号資産イベントこそ予定されていないものの、株式市場同様にインフレ指標や金融政策発表を横目に値動きが続く展開が予想されます。

8月12日(火)

  • 消費者物価指数(CPI、8:30発表): 今週のハイライト指標の一つが7月CPIです。市場コンセンサス予想は以下の通りですinsurancenewsnet.combtcc.com
  • ヘッドラインCPI: 前年比 +2.8%(前回6月は+2.7%)
  • コアCPI: 前年比 +3.0%(前回+2.9%)、前月比 +0.3%(前回+0.2%)
  • -> ※ガソリンなどエネルギー・食品を除くコア指数は伸び率拡大が見込まれています。
  • インフレ率はここ数ヶ月底打ち上昇の兆しが出ており、特にトランプ政権による追加関税の影響で耐久財価格が上振れしつつある点に要注意です。アナリストは「関税の影響が本格化する今夏から年末にかけてインフレ指標は再加速し、コアCPIは年末にかけ3.5%近辺まで上昇する可能性がある」と指摘していますbtcc.com。市場では中古車価格や住居費の動向にも注目が集まっており、仮に予想以上にインフレ率が高まれば、先週までの株式ラリーも腰折れしかねませんtipranks.com。一方で予想通りもしくはそれ以下に収まれば、FRBの利下げ開始期待が高まり株式・暗号資産に追い風となるでしょう。
  • その他経済指標: NFIB中小企業楽観指数(7月)も発表予定です(予想98.6、前回98.6と横ばい見通しbtcc.com)。中小企業の景況感は雇用・インフレ動向に敏感なため、先週発表の弱い雇用統計を受けた楽観度合いの変化に注目。もっともCPI発表を控えており、市場インパクトは限定的とみられます。
  • 主要企業決算(テック・AI・金融):
  • CoreWeave (CRWV)Generative AI需要に特化したクラウドGPUインフラ企業で、今年上場した注目銘柄です。8/12引け後にQ2決算発表。市場予想は売上高10.8億ドル・EPS▲$0.23で、前年同期比で飛躍的な増収が見込まれていますzacks.com。AIブームによる需要急増(前年比+173%の売上成長予測)が織り込まれていますが、大規模顧客獲得状況や供給制約への言及などがサプライズ要因となりそうですtipranks.com。株価は先週まで1ヶ月で+50%以上急伸しており、決算内容次第でボラティリティが高まるでしょう。
  • Circle (CRCL) – 米ドル連動型ステーブルコインUSDC発行会社。上場企業として初の四半期決算が注目されます。暗号資産市場の活況を受けたUSDC流通量や金利収入が収益にどう貢献するかがポイントです。
  • Pony.ai (PONY) – 中国系スタートアップの自動運転(ロボタクシー)企業。ソフトバンクなどが出資するユニコーンで、SPAC上場後初の収支報告に注目。自動運転規制や米中対立の影響について経営陣からコメントがあるか注目です。
  • Rigetti Computing (RGTI) – 量子コンピュータ開発ベンチャー。受注や技術マイルストーンのアップデート次第では材料視される可能性があります。
  • On Holding (ONON) – スイス発のスポーツシューズメーカー。ランニングシューズ「On」が北米で人気。純粋なテック企業ではないものの、D2C戦略や著名アスリート契約で成長中。コンセンサスでは堅調な増収増益が予想されています。

8月13日(水)

  • 経済イベント: 目立った米主要指標の発表はなく、小休止の日となります。ただし日本時間未明に7月米財政収支が公表予定で、歳出入動向や国債発行計画に敏感な債券市場ではチェックされます。また、時間外では中国の経済指標にも留意が必要です。今週は中国の7月鉱工業生産や小売売上高が公表予定で(15日発表予定)、低迷が続く中国景気のてこ入れ策が見られるか世界市場が注目していますmorningstar.com。中国需要の動向はコモディティ価格や世界の景気センチメントに波及しかねないため、間接的に米株式市場にも影響し得ます。
  • 金融政策とFed動向: 水曜日はFRB高官の発言や金融政策観測がクローズアップされそうです。先週発表の雇用統計が予想外の弱さだったことから、現在市場では「9月利下げ開始」が既定路線との見方が強まっていますabcnews.go.com。実際、FRB内部でもハト派寄りの動きが表面化しています。7月末のFOMCではミシェル・ボウマン理事ら2名が利下げを主張して反対票を投じたほかabcnews.go.com、ボウマン氏は「最新の雇用減速を踏まえ年内3回の利下げが適切」との考えを示しましたabcnews.go.com。これは今年残る3回の会合(9月・11月・12月)で各25bpの利下げを想定した発言です。パウエル議長自身は慎重姿勢を崩していませんが、トランプ政権下での政治的圧力も強まっています。トランプ大統領は先週、経済顧問委員会(CEA)委員長のスティーブン・ミラン氏をFRB理事に指名すると表明しましたreuters.com。ミラン氏が9月会合までに理事就任となれば、利下げ票がさらに増えパウエル議長に対する反対票が3票以上となる可能性がありますreuters.combtcc.com。“パウエル体制”下での3票以上の反対は異例であり、JPモルガンなど一部では「パウエル議長は早期利下げに動かざるを得なくなる」との見方さえ出ていますreuters.com
  • もっとも、市場にとって利下げは諸手放しで好材料とも限りません。仮に景気悪化を理由にした利下げとなれば、「人々はパン(生活必需品)を買うのに精一杯でビットコインのような投機資産に回す余裕がなくなる」(投資家リチャード・バーンスタイン氏)との指摘もありますbtcc.com。実際、「利下げ=景気後退」との連想で株式が天井打ちするケースは過去にもありました。したがって今週発表のインフレ指標や消費指標が「利下げを正当化するほど悪くない」ことが、適温経済(Goldilocks)シナリオ維持には望ましいと言えます。
  • 主要企業決算(テック・AI関連):
  • Cisco Systems (CSCO) – 8/13(水)引け後に2025年度Q4決算発表。ネットワーク機器大手であり、生成AI時代のインフラ需要(データセンター向けスイッチや高性能ルーター)も取り沙汰される企業です。会社側ガイダンスではQ4売上高+約2%($145〜147億)・調整EPS $0.96〜0.98が示されておりmarketbeat.com、市場コンセンサスもEPS約$0.81(GAAPベース)・売上高$146億程度に落ち着いています。前四半期は売上+11%と好調でしたがmarketbeat.com、今回はさすがに成長率鈍化の見通しです。もっともセキュリティやソフトウェア売上の伸長に加え、自社株買いによるEPS押上げ効果もあり堅実な結果が予想されていますzacks.com。株価は直近で年初来高値圏にあり、決算で来期見通しが保守的すぎる場合は利益確定売りも考えられます。
  • その他テック株: この日の発表としては他に中型どころでUnity Software (ゲーム開発エンジン)やRoblox (オンラインゲームプラットフォーム)Redfin (不動産テック)なども予定されています(※具体的な日にちは要確認)。これらはAI直接関連ではありませんが、高PER銘柄が多いためインフレや金利見通しによっては株価ボラティリティが高まる可能性があります。

8月14日(木)

  • 生産者物価指数(PPI、8:30発表): 7月の卸売物価を示すPPIが発表されます。コンセンサス予想は前年比+2.5%(前回6月は+2.3%)と、こちらも若干のインフレ率上昇が見込まれますinvesting.combtcc.com。前月比ベースでは+0.1〜0.2%程度の小幅上昇に留まるとの見方です。コアPPI(食品エネルギー除く)は前年同月比+2.9%(前回+2.6%)との予想が出ていますinvesting.com。前日のCPIと合わせてインフレ再燃の兆候が強まれば、長期金利上昇・ハイテク株調整という反応も考えられるため要注意です。もっとも、生産段階のコスト上昇は最終消費者物価への転嫁度合いも重要で、企業のマージン動向と合わせて解釈する必要があります。
  • 新規失業保険申請件数(週間): 毎週恒例のレイバー・マーケット指標。前週は22.1万件と3ヶ月ぶり低水準に減少しておりreuters.comreuters.com、労働市場の底堅さを示しました。今週も同水準の22〜23万件前後が予想されています。大幅な変動がなければ市場へのインパクトは小さいですが、継続受給者数と合わせて雇用環境のトレンド変化がないか確認が必要です。
  • 主要企業決算(テック・AI関連):
  • Applied Materials (AMAT) – 8/14(木)引け後に2025年度Q3決算発表。半導体製造装置の世界大手で、NVIDIAをはじめとするAI向け半導体需要拡大の恩恵を受けています。市場予想はEPS $2.34、売上高 $72.1億で前年同期比では減収減益ながら予想レンジ上限に近い数字ですmarketbeat.com。半導体市況サイクルは底打ち感もあり、特にAI特需による受注増加や、中国向け装置販売の動向(輸出規制の影響)がカンファレンスコールで語られる点に注目が集まります。直近、同業のASMLやラムリサーチも慎重ながら底堅い見通しを示しており、アプライドも概ね予想線に沿った無難な決算が見込まれます。
  • その他: 木曜日は他にもデータドッグ (DDOG)やパロアルトネットワークス (PANW)といった高成長テック企業の決算が予定されています(※発表日要確認)。また、分野は異なりますが小売の高級ブランドIPO銘柄・Birkenstock (BIRK)鉄鋼大手Nucor (NUE)農機の Deere & Co. (DE)なども決算発表日ですbtcc.com。これらは直接AI関連ではありませんが、消費動向や景気循環の指標として注目されます。特にDeereは金曜朝に決算予定で、農業景況感や設備投資のトレンドを占う上で重要な企業です。
  • (※補足: Deereの決算発表は8/15(金)朝予定btcc.com。従って実際には金曜に市場反応となります。ここに含め参考記載)
  • 欧州中央銀行(ECB)金融政策: 米国以外に目を向けると、同日にはECB理事会議事要旨(7月会合分)が公表予定です。ユーロ圏の金融引締めが最終盤を迎える中、ハト派・タカ派両陣営の議論が伺えればドル・ユーロ相場にも影響が出る可能性があります。ただし米インフレ指標ほどのインパクトは見込みにくく、為替を通じて間接的に米株へ効く程度でしょう。

8月15日(金)

  • 小売売上高(Retail Sales、8:30発表): 7月の米小売売上高は個人消費動向を占う重要指標です。コンセンサス予想では前月比 +0.5%と、6月の+0.6%からわずかに伸びが鈍る程度の堅調な増加が見込まれていますbtcc.com。自動車販売奨励策の効果もあり、自動車部門の寄与が大きいと予想されています。実際、自動車を除くコア小売(コントロールグループ)は+0.1%程度の小幅な伸びに留まるとの見方で、RBCキャピタルのエコノミストは「自動車を除けば期待はずれの横ばいに近い結果になるだろう」と指摘していますbtcc.com。6月は+0.6%と予想(+0.1%)を大きく上回るサプライズでしたがreuters.com、その反動で7月は控えめになる可能性があります。
  • 市場への影響として、予想を上回る強い消費が確認されれば景気後退懸念が和らぎ株式にはプラスですが、あまりに好調すぎるとインフレ懸念で利下げ期待後退→株安要因となるジレンマがあります。一方、予想を下回る弱い結果なら利下げ観測が一段と織り込まれやすくなり、短期的に株高・金利低下を促す可能性があります(ただし弱すぎる指標連発は景気後退入りの警戒を強め中長期的には株にマイナスとなり得ます)。このようにマーケットの解釈は強弱微妙なバランスにありますが、直近の米個人消費はサービスを中心に底堅く推移しており、7月も概ね堅調な消費スタートが示されるとの見方が優勢です。
  • ミシガン大学消費者マインド指数(8月速報値, 10:00発表): 足元のガソリン安や株高もあって、8月の消費者センチメントはわずかな改善が予想されています。コンセンサスは62.1と前月確報の61.7からの上昇btcc.com。実現すれば2ヶ月連続の改善で2月以来の高水準となります。ただ依然としてコロナ前と比べ歴史的低水準であり、消費者の慎重姿勢は続いています。中でも注目すべきは長期インフレ期待で、5年先インフレ期待は直近3.4%と数十年ぶり高水準に張り付いていますinvesting.com。今回もこの期待インフレ率が低下せず高止まりとなれば、FRBが警戒を強める可能性があります。一般にガソリン価格や食料品価格が上昇すると消費者インフレ期待も上振れしやすく、7月以降の原油反発がどう影響するか注意して見極める必要があります。
  • 鉱工業生産・設備稼働率(9:15発表): 7月の米工業生産は前月比0%(±0)と横ばいが予想されていますbtcc.com(6月は+0.3%)。製造業PMIなどからは依然50割れの弱い動きが示唆されていますが、6月にストライキで落ち込んだ自動車生産の反動増などが7月はプラス要因となった可能性があります。設備稼働率は77.7%(前月77.6%)とほぼ横這い見通しですmorningstar.com。製造業の低迷が続く一方、公共サービス(猛暑での電力需要)や鉱業(エネルギー価格上昇)が補って全体としては底打ち圏との見方もあり、実際の数値が予想を上回れば製造業株にはプラスとなりそうです。
  • 企業決算: 金曜日は米市場で目立った決算発表は予定されていません(小売のディア(DE)が朝方発表予定btcc.com)。従ってマーケットの関心はもっぱら朝発表の経済指標に向かいそうです。当日株式市場はインフレ指標2連発→消費指標と重要データを消化した週末でもあり、発表直後はニュースの解釈で忙しい展開となるでしょう。週間のイベント通過後には、改めて企業業績動向と金利環境を織り込む形でのポジション調整が入る可能性もあります。

総括: 今週はインフレ指標(CPI・PPI)と消費指標(小売売上高・消費者マインド)が相次ぎ、これらの結果がFRBの9月金融政策年内利下げ観測を左右するため、市場にとって正念場と言えます。株式市場ではテック・AI関連の決算もほぼ出揃い最終盤ですが、概ね好調な業績のおかげで主要指数は高値圏にありますtipranks.com。したがって「良好な指標=景気軟着陸」を示す展開なら株高継続、一方で「インフレ再燃や指標悪化=スタグフレーション懸念」となる場合は利益確定売りが出やすい局面ですtipranks.com。暗号通貨についても、インフレ鈍化→金融緩和観測で追い風になる半面、極端な景気悪化シナリオでは換金売りリスクも孕む点に注意が必要でしょうbtcc.com

幸い、現時点では雇用は弱めでもインフレは概ね抑制されているとの見方が一般的で、FRBも早ければ9月会合にも25bp利下げに踏み切る可能性がありますreuters.comabcnews.go.com。投資家にとっては「データ依存」を掲げるFRBのスタンスを念頭に、今週発表の各経済指標を丁寧に見極めることが肝要です。特に木曜までのインフレ指標と金曜の消費関連指標によって年内の金利見通しと景気の行方がより明確になるでしょう。それに伴い株式・債券・暗号資産それぞれの市場でボラティリティが高まる可能性があります。今週は日々発表される数値とマーケットの反応をフォローしつつ、短期的な楽観と悲観に振り回されない冷静なスタンスで臨むことが求められます。


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