2025年9月11日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

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オラクル株が生成AI需要で急騰、S&P500は最高値更新。AI銘柄への資金流入が続きます。


トランプ大統領は中印への100%関税を提案。ロシア圧力強化に向けた欧州への同調要求です。


イスラエル軍がガザ市全住民に避難命令。100万人規模の移動が現実味を帯び人道危機が深まります。


アップルがiPhone Airを発表、価格据え置きもAI発表乏しく株価下落。市場の期待に届きませんでした。



2025年9月11日 過去24時間の市場動向と経済ニュース


過去24時間の市場指標の動き

  • 米株式市場: S&P 500指数は6,532.04と前日比+0.30%上昇し、ナスダック総合指数も21,886.49と+0.03%わずかながら上昇しました。両指数ともに過去最高値を更新し、特にS&P 500はインフレ指標の落ち着きから利下げ期待が高まる中で2日連続の最高値引けとなりましたreuters.com。この日市場を牽引したのはオラクル株の急騰やハイテク株の上昇で、ダウ平均は逆に0.4%下落していますproactiveinvestors.com
  • 米国債利回り: 米10年債利回りは4.0320%となり、前日比で約-1.03%低下しました。卸売物価指数(PPI)の予想外の低下を受けて長期金利が低下した形で、前日終値の約4.08%から4.03%程度へと低下していますfortune.com。低インフレ指標により債券が買われ金利が低下し、株式には追い風となりました。
  • ビットコイン価格: ビットコイン(BTC)はこの24時間で+2.31%上昇し、直近では約113,739ドル前後で推移しています。弱いPPIを受けたリスク資産の買い戻しも手伝い、ビットコインは11万ドル台を回復しましたcoindesk.comcoindesk.com。8月下旬からの調整局面を経て強気相場が再開したとの見方もあり、テクニカル的には逆三尊の強気パターンが確認されていますcoindesk.com

本日の注目ニュース4選

オラクル株が過去最大の急騰、AI需要追い風で米株指数最高値を更新

オラクル株が一日で約40%近い急騰となり、1992年以来最大の上昇率を記録しましたreuters.com。同社が生成AI企業からのクラウド需要急増を示したことが材料視され、AI関連の期待が改めて拡大しました。オラクルの時価総額は一時9,700億ドルに達し、エリリリやJPモルガンを抜いてテスラ(約1.1兆ドル)に迫る規模まで急拡大していますreuters.com。このオラクル急騰と卸売物価の予想外の低下が重なり、米市場全体に追い風となってS&P500とナスダック指数は揃って過去最高値で引けましたreuters.com。なおウォール・ストリート・ジャーナルによれば、オラクルはOpenAI社と今後5年間で総額3,000億ドル(約44兆円)にも上るクラウド利用契約を結んだと報じられており、こうした超大型契約もAI関連ビジネスの楽観材料となりましたreuters.com

米トランプ大統領、ロシア圧力で中印に100%関税提案 – 欧州に同調要求

ドナルド・トランプ米大統領は、ロシアの戦争継続を断念させるための策として中国とインドからの輸入品に100%の関税を課すよう欧州連合(EU)に求めましたaljazeera.com。中国とインドはいずれもロシア産石油の主要な買い手であり、双方に「我々と一緒に劇的な関税を科し、ロシアが音を上げるまで外すな」と迫った形ですaljazeera.com。もっともEU側の当局者は、このような極端な関税措置は現実的ではないとの見方を示しています。EUで関税を導入するには合法的な正当性を立証する調査が必要で時間がかかるうえ、ちょうど交渉中の対インド貿易協定を頓挫させかねないためですreuters.comreuters.com。実際EU内部では現在の制裁でも中国企業やインドの製油大手を対象に加える動きはありますが、全面的な関税には慎重です。またトランプ大統領自身も前月にインドからの輸入関税率を50%まで引き上げつつ、今後モディ印首相との協議で解決策を探る姿勢を示すなどaljazeera.com、インドに対しては揺さぶりと融和の両面作戦をとっています。

イスラエル、ガザ市全住民に初の避難命令 – 100万人規模の移動で人道懸念

イスラエル国防軍はガザ市の全住民に対し直ちに南部へ避難するよう命令を出し、ガザ市内では100万人規模の住民に動揺とパニックが広がりましたreuters.comreuters.com。イスラエル政府は「ガザ市内のハマス最後の拠点を殲滅する」と予告しており、9月9日夜から10日にかけて上空から大量のビラを撒いて住民に退去を促しました。市内では既に瓦礫の中で避難生活を送る人々も多く、「逃げろと言われても行き場がない」との声も上がっていますreuters.com。一部住民はやむなく南部への移動を始めましたが、多くは留まる意思を示しており直ちに大規模避難が起きている様子はないと報じられていますreuters.com。ガザ保健当局は市内に残る主要病院の運営継続を表明し、医師団も患者を残して避難しないと宣言しました。国際援助団体は「100万人の強制移動は壊滅的な人道危機を招く」と強い懸念を表明しておりrescue.org、イスラエル軍の攻勢激化でガザの人道状況は一段と深刻化しています。

アップルが薄型「iPhone Air」発表、価格据え置きもAI言及乏しく株価下落

米アップル社は年次発表イベントで「iPhone 17」シリーズと初の薄型モデル「iPhone Air」を発表しましたreuters.com。iPhone Airは厚さ5ミリ台という超薄型ボディに高密度バッテリーと新開発のA19 Proチップを搭載し、エネルギー効率と性能を両立した最も耐久性の高いモデルだといいますreuters.com。注目された価格設定について、アップルは関税コスト増にもかかわらず昨年モデルと据え置きの価格で発売すると発表しましたreuters.com。例えば無印のiPhone 17は256GB版が799ドル(従来の半分の容量モデルと同額)に据え置かれるなど、主力製品の値上げを回避しています。これはサムスンなど他社との競争や消費者の買い控えを意識し、自社の規模を生かしてコスト吸収に踏み切ったものですreuters.comreuters.com。一方でイベントでは生成AI(人工知能)に関する目立った発表がなく、グーグルが最新機種でAI機能を前面に打ち出す中で静かな内容に終始しましたreuters.com。市場では失望感もあってか発表後にアップル株は1.6%前後下落しreuters.com、年初来で低迷するアップル株価の立て直しには至っていません。


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