
過去5年間で、日本の40年国債の価格は大幅に下落しています。これは主に利回りの上昇によるもので、長期債の価格と利回りは逆相関の関係にあります。
利回りの推移と価格下落の影響
2020年初頭:40年債の利回りは約0.5%前後で推移していました。
2025年5月時点:利回りは約3.1%に上昇しています 。
この利回りの上昇により、40年債の価格は大きく下落しました。特に、利回りが低水準だった2019年から2020年にかけて購入した投資家は、価格の下落による損失が大きくなっています。
例えば、2020年初頭に40年債を購入した場合、価格は約50%下落し、ドル建てでは円安の影響も加わり約65%の損失となっています 。
背景要因 この価格下落の主な要因は、以下の通りです:
日銀の金融政策の変更:長期金利の上昇を容認する方向への政策転換がありました。
世界的なインフレ圧力:インフレの進行により、金利上昇への圧力が高まりました。
海外金利の上昇:特に米国の長期金利の上昇が、日本の長期債利回りにも影響を与えました。
投資家への影響:40年債は超長期の債券であるため、利回りの変動による価格変動リスク(デュレーションリスク)が非常に高くなります。そのため、利回りの上昇局面では価格が大きく下落する傾向があります。
特に、利回りが歴史的に低水準だった時期に購入した投資家は、現在の利回り上昇により大きな損失を被っている可能性があります。
これによって今後起こることはというと
① 10年以上の長期債の買い手が圧倒的に不足する
② 日銀はより短期の国債の発行を増やさざるを得ない
③ 借り換え債が今後どんどん積み増されるということで、年を追うごとに国債の発行が追い詰められていく
④ 結果的に日銀が国債を買うしかなくなり、実質的なマネタリゼーションが再度格段に悪い形で行われることになる
マネタリゼーション(Monetarization)とは?
マネタリゼーションは、中央銀行が資産(特に政府債務)を買い取り、貨幣供給を増加させることを指します。これは主に金融政策の一環として行われ、以下のような形で実施されます。
政府債務の買い入れ:中央銀行が政府の発行する国債を市場から購入し、その対価として通貨を供給します。これにより、市場に流通する通貨量が増えます。
信用供給の拡大:銀行への融資を通じて、民間企業や個人がより多くの資金を利用できるようになります。
⑤ インフレが再加速し、悪化が止まらなくなる & 国債価格は暴落する & 円紙幣の価値が暴落する
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