知識人からの学び

【 レイ・ダリオ氏の新著:国家はどのように破綻するか の草稿からこのあと日本で起こることを考える 】

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レイダリオ氏は新著の中で、日本の状況を悪い事例として出すことも多いですが、マクロ上の変化の中でのミクロな経済主体が典型的にどう行動するか? この点についても述べています。


これを今の日本に当てはめてみるとどうなるか?


国内企業:海外での収入を円転せず。円安ヘッジを増やす。(既にこれは起こっており、今後はこの傾向が顕著になると円安は加速します。)


外国企業:日本子会社の円を外貨に。日本での事業活動を不活発化。(これも既に起こっていることでしょうし、日本に進出する外国企業の減少は実需の円買いが減るということで円安要因です。)


国内銀行:債務性資産を売却。資金を日本で持つより海外で持つ方が有利に。(日本国債の買い手が更に減少し、キャピタルフライトの増加は円安要因です。)


国際的な銀行:面倒が付きまとう日本事業・拠点を縮小。(HSBCなどもかなり以前に日本から撤退しましたが、著名銀行が撤退すれば円売り、日本国債売りが加速しそうです。)


大口の国際的投資家:流動性の低さ・悪影響への配慮により円資産を売れなくなる。新規に円資産を買わない。(これも円安要因ですし、国債の買い手不足、日本株の買い手不足による下落につながります。日銀保有のETFへの悪影響も大きいです。)


国内貯蓄はキャピタルフライトが加速。


インフレに備え買物を前倒しすることで、更にインフレ率が上昇するという悪循環に陥ります。


富裕層は価値下落・増税・収用を恐れ資産を海外へ。まさにキャピタルフライトです。そして実際に海外居住を選択する富裕層も加速するでしょう。


投機 債券自警団がさらに債務性資産を押し下げ:日本国債の暴落です。


外国投資家が投資を引き揚げ:日本円、日本国債、日本株のトリプル安ということになりますね。残念ながら日本は終わっています。


📌 レイ・ダリオ (Ray Dalio) の経歴

🔹 生い立ちと教育

  • 生年月日:1949年8月8日
  • 出身地:アメリカ・ニューヨーク州ジャクソンハイツ
  • 教育:ロングアイランド大学でファイナンスを専攻し、後にハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。

🔹 キャリアの始まり

  • 1967年:高校時代、15歳で株式市場に初めて投資し、株式市場への興味を持つ。
  • 1970年代:コモディティ・トレーダーとしてキャリアをスタート。
  • 1974年:ドミニック&ドミニックで調査アナリストとして勤務。
  • 1975年:ウォール街での経験を積んだ後、自宅アパートから「ブリッジウォーター・アソシエイツ (Bridgewater Associates)」を創業。

🔹 ブリッジウォーター・アソシエイツ (Bridgewater Associates)

  • 1975年:創業当初は企業向けに経済調査と投資アドバイスを提供。
  • 1980年代:機関投資家向けのサービスに転換し、ヘッジファンドとしての運用を開始。
  • 1991年:同社の代表戦略「ピュア・アルファ (Pure Alpha)」を開始し、成功を収める。
  • 2011年:運用資産は1,200億ドルを超え、世界最大のヘッジファンドに成長。
  • 2017年:ブリッジウォーターは1,600億ドル以上を運用。
  • 2021年:正式にCEO職を退任し、「プリンシパルエメリータス (Principle Emeritus)」としてアドバイザーとして活動。

🔹 投資哲学と「ビッグ・デット・サイクル」

  • ダリオは「ビッグ・デット・サイクル (Big Debt Cycle)」の概念を提唱し、債務の増加と減少が経済の長期サイクルを形成すると主張。
  • 彼は世界の金融危機を独自のフレームワークで分析し、「痛みからの学び」を強調。
  • 著書『Principles: Life and Work(プリンシプルズ:人生と仕事の原則)』で、自らの人生哲学とビジネス哲学を公開。
  • 2025年に『How Countries Go Broke(国家はどのように破綻するか)』を出版予定。

🔹 主な著書

  1. 『Principles: Life and Work』 (2017年) - 自らの人生と投資哲学を体系化した書籍。
  2. 『Principles for Navigating Big Debt Crises』 (2018年) - 金融危機の歴史と対応戦略を解説。
  3. 『The Changing World Order』 (2021年) - 世界秩序の変化とその予測をテーマにした書籍。
  4. 『How Countries Go Broke』 (2025年予定) - 国家が破綻に至るメカニズムを分析。

🔹 資産と影響力

  • ダリオの資産は2023年時点で約200億ドルと推定。
  • 彼の投資哲学は世界中の投資家や経済学者に影響を与えている。
  • 「ブリッジウォーター・アソシエイツ」は、現在も世界最大のヘッジファンドの一つとして運営中。


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