【　＊危機的注意！！　中国産レアアース磁石の不足とアメリカ自動車産業への影響　】

本当に米中の関税戦争は危機的水準と考えた方が良いです。そしてトランプ大統領の鉄鋼・アルミの50％関税は友好国の信頼を失い、ドル離れを加速させ、さらに自国のインフレを招きます。馬鹿ではないかと思いますね。

米中のスイスでの協議のあと、関税は大幅に緩和されました。しかし中国はレアアースの提供を絞り続け、これが相当に深刻な状況になりつつあります。

現在、アメリカの自動車産業では、中国産のレアアース（希土類）磁石の供給不足が深刻な懸念となっております。

ゼネラル・モーターズ（GM）やトヨタ自動車などが加盟する「米国自動車イノベーション協会（AAI）」は、5月末にトランプ政権宛てに書簡を提出し、この状況に対する強い懸念を表明をしました。

書簡では、レアアース磁石がオートマチックトランスミッション、スロットルボディ、オルタネーター、パワーステアリング、センサー、スピーカーなど多岐にわたる重要部品に使用されており、これらが供給されなければ製造が困難となると警告しています。

特にアメリカの自動車工場では「ジャスト・イン・タイム」方式により部品在庫を最小限にしているため、わずか数週間の供給停止でも生産ラインに深刻な混乱が発生する恐れがあります。最悪の場合、生産の削減や工場の一時停止に追い込まれる可能性もあるとのことです。

この書簡には、部品メーカー団体である米国自動車部品工業会（MEMA）も署名しており、業界全体が強い危機感を共有しています。

トランプ政権には、レアアースの国家備蓄の拡充や、非中国圏からの供給網の早期構築など、具体的な対策が求められていますが、現在のところ、状況は改善しておらず、業界幹部らは今後数週間が非常に重要であると指摘しています。

各国への自動車関税もいきなりこの状況だとゼロになる可能性も出てきましたね。新車の在庫がなくなれば、中古車を選択するしかなく、中古車の価格は上昇し、インフレになります。

中国人の学生ビザを厳しくしたりとか、様々アメリカ側は行っていますが、やはりこの貿易戦争は中国に分があるように感じます。というか、これだけ金融市場を混乱させるトランプ大統領には怒りしか感じません。トランプを支持するアメリカ人は馬鹿です。

世界のアメリカ離れを加速させ、アメリカ国債を危機に向かわせ、アメリカ株を暴落リスクにさらし、アメリカドルの価値を消耗させているのに、それに気が付かないわけですから。