お金の知識

【お米の価格は本当に高いのか?G7各国で比較してみると? 】

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2025年現在、日本国内において「お米5kgで4000円」という価格が高すぎるという議論が多く出ています。


一見すると高価に感じられますが、実際に茶碗一膳分に換算し、過去と比較したうえで、さらに他のG7諸国の主食と比較してみるとどうなるかをみてみました。


■ 茶碗一膳あたりのコストで見る


白米5kgで約66~70膳が炊けます(1膳=約75gの精米換算)4000円 ÷ 70膳 ≒ 57円/膳


▶ 2022年の平均価格は5kg=2500〜3000円程度→ 同様に1膳あたり 約36〜43円→ この3年間で、1膳あたりの価格は約1.3〜1.5倍に上昇した計算になります。背景には肥料・エネルギー価格の高騰、物流費、円安などが影響しています。


【G7各国の主食1食あたりの価格比較(2025年推定)】


🇯🇵 日本:白米(茶碗1膳)


内容:精米75g(炊き上がり約150g)

価格:約57円

解説:5kg4000円のお米を約70膳分として換算。炭水化物源としては量・栄養価ともに優れ、国民の主食として定着しています。


🇺🇸 アメリカ:食パン(2枚)


内容:約80g

価格:約65〜80円

解説:大手スーパーでの食パン1斤(20枚切り)が350〜400円程度。1食あたり2枚換算。小麦価格や加工費の高騰が影響。


🇩🇪 ドイツ:ジャガイモ(ゆで200g)


内容:約2個分(生換算で約250g)

価格:約55〜70円

解説:ドイツではジャガイモは今でも主食扱いされる家庭が多い。燃料費の上昇で加熱コストが上昇傾向。


🇫🇷 フランス:バゲット1/3本


内容:約100g

価格:約90〜110円

解説:バゲット1本が300〜350円前後。主食として朝昼にパンを食べる習慣が根強く、小麦粉の価格変動に敏感。


🇮🇹 イタリア:パスタ(乾麺80g)


内容:茹で後約200g

価格:約70〜90円

解説:乾燥パスタ500gが450円前後。1食分を約80gとして計算。オリーブオイルやトマトソースを加えると価格はさらに上がる。


🇬🇧 イギリス:トースト(1枚半)


内容:約90g(薄切りパン1.5枚)

価格:約60〜75円

解説:大手スーパーのパン価格はやや割高傾向。バターやジャムを添える場合、さらに10〜20円程度の追加コスト。


🇨🇦 カナダ:全粒粉パン(2枚)


内容:約85g

価格:約70〜85円

解説:健康志向により全粒粉パンの需要が増加。大都市部では1斤の価格が高く、主食としてもコストがかかりやすい。


これらを総合的に見ても、日本の「茶碗一膳・57円」という価格は、G7諸国の中でも比較的安価に位置しています。特に、白米は満腹感、保存性、調理のしやすさにも優れており、5kg4000円という価格は特に高いとはいえない水準です。


もともとの価格が安すぎたわけで、農家さんも元の価格では成り立たないわけで、古古米を一時的に2,000円で放出するのは良いですが、4,000円を受け入れても良いように思います。


しかし本当に日本人は貧しくなったのだなと実感させられます。G7の他の国ではほとんどの日本人は生活が成り立たないわけですから。


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