注目未上場企業

【 超優良未上場AI関連企業 セレブラス 】

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今最も注目し、上場時にある程度まとめて購入を予定しているのがセレブラス株です。価格が倍になれば元本は回収し、超長期放置で良い銘柄になると考えています。


そしてエヌビディアのライバルにもなりますので、セレブラスの業績を追っておくことはエヌビディアの株を保有する投資家にも重要なことです。


Cerebras Systems(セレブラス・システムズ)が開発した「ウェーハスケール・エンジン(Wafer-Scale Engine, WSE)」は、従来の半導体設計の限界を突破する、極めて革新的なAI処理チップです。その構造・性能・戦略的優位性は、次の3つの観点から語ることができます。


① 世界最大級のチップ構造:単一ウェーハをまるごと1枚使用:通常のCPUやGPUは、1枚のウェーハから多数の小さなチップ(ダイ)に切断されて製造されます。これに対してWSEは、直径約30cmのシリコンウェーハを切断せず、1枚の巨大なチップとして使用します。


WSE-2(第2世代)では、850,000の演算コア(SPARCベース)を搭載。トランジスター数は約2.6兆個。チップ面積は46,225 mm²(NVIDIA A100の56倍)。オンチップメモリ44GB、帯域幅は20PB/s以上


これにより、チップ間通信の遅延がゼロとなり、並列計算処理における大きなブレークスルーが実現されます。


② AI処理に特化したアーキテクチャと実性能:CerebrasのWSEは、従来のGPUとは異なり、「推論」と「学習」の両方を圧倒的な速度で処理することに特化した構造です。特に以下のような特長が際立ちます。


通信効率が圧倒的:すべての演算コアが隣接して配置されており、複雑な分割処理や通信遅延がほぼ皆無。


演算・メモリの一体化:演算ユニットとメモリを極端に近づけることで、DRAMアクセスを極小化。


モデルをまるごと1チップに収容:大規模言語モデル(LLM)を分割せずに1チップで運用可能。モデル分割に伴う精度劣化・再学習が不要。


実際、同社の発表では、NVIDIA A100×16台分をWSE-2が1枚で代替、GPT-3レベルのモデルを数秒で推論可能、という実例も提示されており、推論処理では最大2.5倍、学習では最大10倍以上の効率を誇るとされます。


③ AIの地政学とハードウェア主導の優位性:AIチップ市場はNVIDIAが圧倒的シェアを持ちますが、セレブラスはこの支配構造を揺るがす存在です。


NVIDIAはGPUベース(汎用)だが、Cerebrasは完全専用設計。LLMブームにより、推論処理性能が市場価値を左右。DARPA(米国防高等研究計画局)もセレブラスに出資し、安全保障用途にも活用


とりわけ、G42(アブダビのAI企業)との関係を巡り米国家安全保障審査が入るほど、国際的な戦略資産としても注目されています。


総括:Cerebras WSEの優位性とは?


CerebrasのWSEは、既存のGPUアーキテクチャが抱える「チップ分割」「遅延」「メモリボトルネック」「スケーリングコスト」など、AIモデルの実用化に伴う課題を根本から解決する技術です。


従来のスーパーコンピュータを数十台集めてやっと到達できた演算処理を、たった1枚のWSEで実現し、これは、チップ設計におけるパラダイムシフトであり、AIハードウェアの新たな未来を切り拓く技術であると言えます。今後の上場動向やパートナー戦略、各国政府との連携にも注視が必要です。


上場スケジュール)


Cerebras Systems(セレブラス・システムズ)は、2024年9月30日に米国証券取引委員会(SEC)に対し、ナスダック市場への上場を目指してS-1登録届出書を提出しました。ティッカーシンボルは「CBRS」で、最大8億ドルの資金調達を計画していました。主幹事はシティグループ、バークレイズ、UBSインベストメントバンクなどが務める予定でした。 


上場延期の背景:当初、2024年10月末の上場が見込まれていましたが、米国外国投資委員会(CFIUS)による国家安全保障審査の影響で延期されました。この審査は、アブダビを拠点とする投資会社G42による3億3,500万ドルの投資が対象で、G42がCerebrasの2023年の売上の83%、2024年のハードウェア販売の97%を占めていたことが懸念材料となりました。 


CFIUSの審査は2025年3月31日に終了し、Cerebrasは上場手続きを再開することが可能となりましたが、市場の不安定さを理由に、上場時期を再検討していると報じられています。 


現在の状況と見通し:2025年6月現在、Cerebrasはまだ上場しておらず、具体的な上場日程も発表されていません。市場関係者の間では、2025年後半から2026年初頭の上場が予想されています。また、Cerebrasは米国防高等研究計画局(DARPA)から4,500万ドルの契約を獲得し、光通信技術を用いたチップ間接続の高速化に取り組んでおり、これが同社の評価向上につながる可能性があります。 


投資家向けの選択肢:現在、Cerebrasの株式は公開市場で取引されていませんが、EquityZenなどのプラットフォームを通じて、既存株主からの株式を購入する形で、認定投資家がプレIPO株式を取得することが可能です。 


サークル社の上場も大成功しましたし、セレブラスも早い時期の上場を選択すると今は考えています。この日程は分かり次第アップしていきます。

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