投資の知識

【 トランプ政権 TACOトレード 】

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昨日の米国株は下げて始まったものの大型ハイテク株が牽引する形で上昇して終えました。今の様々なリスクが渦巻く市場の中で、個人投資家は強気の姿勢を崩しませんね。


さて、米国株を触る人は知っておくべき最近のトレンドを理解しておきましょう。TACOトレードと言います。


TACOトレードとは、トランプ政権下の経済政策に関連して生まれた造語で、表面的には「減税(Tax cuts)」「アメリカ・ファースト(America First)」「コモディティ(Commodities)」「原油(Oil)」の頭文字を並べた投資戦略用語として使われました。


しかしながら、特に最近はその響きや語感には、トランプ政権の姿勢や政策運営に対する皮肉や揶揄のニュアンスも込められています。


具体的には、トランプ政権は対中関税やエネルギー政策、減税の実施などで「強硬」「強気」な姿勢をアピールしていましたが、実際には金融市場の反発や株価下落に直面すると、あっさりと方針を転換したり、交渉を軟化させたりすることが多く見られました。


そのような態度は「威勢の良さと裏腹に、実行力に欠けて尻込みする政権」として批判の的となり、「TACO(タコス)」になぞらえられたのです。


すなわち、見た目は派手で一見ボリュームもありそうに見えるが、実際には崩れやすく、中身もバラバラで、持続性に乏しいという意味合いです。


また、米国のファストフード文化を象徴する「タコベル」などとの連想も重なり、政策がジャンクフードのようにその場限りの人気取りに終始しているという風刺が込められています。


結果として「TACOトレード」とは、実質よりも見せかけ、構造改革よりも選挙対策を優先する、トランプ政権の投資環境とそのリスクを示す象徴的な言葉となったのです。

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