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米政府機関の閉鎖がついに終結へ。予算案が上院を通過し、下院も承認へ向け動き出しました。経済指標再開に市場は安心感。
FRB高官は追加利下げに慎重姿勢を示し、12月会合での利下げ観測が後退。インフレと労働市場の底堅さを注視する動きが強まっています。
ソフトバンクがNvidia株を全て売却し、AI分野へ資金シフト。AIブームの熱気に冷静さを取り戻す動きも出始めています。
英国では雇用統計の悪化でポンド安。BoEの利下げ観測が強まり、FTSE100は最高値を更新。緩和期待が株式市場を押し上げました。
米政府機関閉鎖、ついに終結へ
米史上最長となっていた連邦政府機関のシャットダウン(閉鎖)が終結に向かっています。上院は月曜(11日)に政府予算再開案を可決し、下院も早ければ水曜日にも承認に動く見通しですkitco.com。今回の政府閉鎖は53日間にも及び、第四四半期のGDP成長率を0.4~1ポイント程度押し下げた可能性がありますが、政府再開後は経済活動が反発すると市場は織り込み始めていますkitco.com。連邦職員の職場復帰や延期されていた雇用統計など経済指標の公表再開により、不透明感が後退するとの期待から、株式市場ではダウ平均が史上最高値を更新するなど投資家心理が好転しましたreuters.comreuters.com。
FRB高官、追加利下げに慎重姿勢
米連邦準備制度理事会(FRB)内で年内の追加利下げに慎重な見方が強まっています。政府機関閉鎖で公式統計の空白期間が40日以上生じましたが、FRB当局者らは「データ再開後も利下げを正当化するほどの景気悪化は確認できないのではないか」と指摘していますreuters.com。セントルイス連銀のムサレム総裁は「これ以上の金融緩和余地は限られており、政策判断は慎重を期すことが重要だ」と述べ、現行水準での据え置きを示唆しましたreuters.com。またジェファーソン副議長も「中立金利に近づく中、金融政策の調整はゆっくり進めるのが妥当だ」と述べ、12月会合での追加利下げに否定的な姿勢を示しましたreuters.com。市場では12月の0.25ポイント利下げ確率を約67%程度織り込んでいるもののreuters.com、労働市場の底堅さや目標を上回るインフレ動向を踏まえ、FRB内のハト派寄り中間層も利下げ見送りに傾きつつあるようです。
ソフトバンク、Nvidia株を58億ドルで売却
日本のソフトバンク・グループが米半導体大手エヌビディア(Nvidia)株の残り持ち分を約58億ドル(約8700億円)で全て売却したことが明らかになりましたreuters.com。これは対話型AI「ChatGPT」で知られる米オープンAI社への巨額投資資金を捻出する動きの一環です。孫正義社長は「AI分野に“オールイン”する」と公言しており、同社の7~9月期(第二四半期)決算はOpenAIの評価益によって前年同期比で純利益が2.5兆円と倍増しましたreuters.com。一方で巨額の資金がAI関連企業に集まる現状に対しては「バブルではないか」との声も出ていますreuters.com。実際、ソフトバンクがNvidia株を全て手放したことについて市場関係者は「孫氏が同社株価の先高観に慎重になったシグナルだ」と分析していますreuters.com。このニュースは米国市場でも伝わり、Nvidia株は3%超下落、AIブームをけん引してきたハイテク株全般の上値を重くする要因となりましたcoindesk.com。
英雇用指標悪化でポンド安、FTSE100最高値
英国の労働市場が減速の兆しを見せています。最新の統計で賃金上昇率の鈍化や失業率の上昇(4年ぶり5.0%)が確認され、英国経済の減速感が強まりましたreuters.com。これを受けて英ポンド相場は対米ドルで1ポンド=1.3128ドル近辺まで急落し、12月のイングランド銀行(BoE)政策金利の引き下げ観測が一段と織り込まれましたkitco.com。ポンド安は輸出企業の多いロンドン株式市場に追い風となり、主要株価指数であるFTSE100は過去最高値を連日で更新。11日の終値は前日比1.2%高の9,899.6ポイントと大台目前まで上昇しましたreuters.com。製薬大手アストラゼネカ株が史上最高値を付けるなど個別材料もありましたが、総じて「弱い指標が却って金融緩和余地を広げる」との楽観が株式市場を押し上げた形ですkitco.com。
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