
中国のEVバッテリーメーカーであるCATL(寧徳時代新能源科技股份有限公司)は、世界最大のリチウムイオン電池メーカーとして、電気自動車(EV)やエネルギー貯蔵システム(ESS)向けの電池を製造・販売しています。
2023年には、EV用車載電池の世界市場で約37%のシェアを占め、業界をリードしています 。
CATLは技術革新の最前線にも立っており、先月にはバッテリー「神行」の改良版を発表。わずか5分間の充電で520キロの航続距離を実現可能とし、BYDが先に発表した「5分で400キロ充電可能」とする新システムを上回る性能だとアピールしました。
企業概要
設立:2011年
本社所在地:中国福建省寧徳市
上場:2018年に深圳証券取引所(証券コード:300750)に上場
従業員数:約116,000人(2023年末時点)
主要製品:リチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、バッテリーマネジメントシステム(BMS)など
主要取引先:テスラ、BMW、フォード、フォルクスワーゲン、BYDなど
業績ハイライト(2023年)
売上高:約4,009億元(約8兆4,000億円)、前年比22%増
純利益:約441億元(約9,300億円)、前年比43.6%増
海外売上高:約1,309億元(約2兆8,000億円)、前年比70.3%増
2023年には、海外市場での売上が大幅に増加し、全体の32.6%を占めるまでに成長しました。また、同年には特別配当を実施し、株主還元にも積極的な姿勢を示しています 。
技術革新と製品展開
CATLは、以下のような先進的な技術と製品を展開しています:
CTP(Cell to Pack)技術:電池セルを直接パック化することで、エネルギー密度を向上
麒麟電池(Kirin Battery):第3世代のCTP技術を採用した高性能電池
ナトリウムイオン電池:リチウム資源の代替として注目される新型電池
M3P電池:リン酸鉄系電池を改良し、エネルギー密度を約15%向上
グローバル展開と投資戦略
CATLは、グローバルな生産体制の強化を進めており、以下のような取り組みを行っています:
ハンガリー工場の建設:欧州自動車メーカーへの供給拠点として、約4,000億円を投資
香港での株式上場:2025年5月20日に香港証券取引所に上場予定で、約40億ドルを調達し、海外展開資金に充当
課題と展望
CATLは、以下のような課題にも直面しています:
原材料価格の変動:リチウムなどの原材料価格の下落により、電池の販売価格も下落し、2024年には売上高が初めて減少する見込み
地政学的リスク:米国国防総省から中国軍との関係を指摘され、米国市場での事業展開に制約が生じています
📊 株価チャートの推移
CATLの株価は、上場以来以下のような動きを見せています。(こちらは深圳取引所でのチャート)
上場初値(2018年6月):約25人民元
過去最高値:384.44人民元(2021年12月3日)
過去最安値:16.76人民元(2018年6月11日)
2021年のピーク以降、株価は調整局面に入りましたが、2025年5月時点では約259人民元で推移しており、過去5年間で約10倍の成長を遂げています。
CATLの技術は蓄電システムにも使われます。AIによる圧倒的な電力不足に蓄電はかかせません。今後継続的に大きく伸びることは間違いありませんので大注目です!
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