
2011年8月、米国の格付けがS&PによってAAAからAA+に引き下げられた際、S&P500指数は大きな影響を受けました。
この格下げは市場にショックを与え、株価は急落しました。以下は、その前後1年間のS&P500指数の動きです。
📉 S&P500指数の動き(2010年8月~2012年8月)
2010年8月:約1,050ポイント。
2011年4月:約1,363ポイントでピーク。
2011年8月8日:格下げ直後、約1,119ポイントまで急落。
2011年10月:約1,100ポイント前後で底を打つ。
2012年8月:約1,400ポイント台まで回復。
この期間、S&P500指数は大きな変動を経験しましたが、最終的には回復基調に入りました。
しかし今回は状況が異なります。債券市場ではこの日の終盤に利回りが上げており、金利上昇懸念が非常に強いです。なんと言ってもアメリカの財政状況が全く違うのです。
🇺🇸 2011年8月時点のアメリカの債務
総債務残高:約14.8兆ドル
GDP比:約96%
債務内訳:
公的債務(市場保有):約10.1兆ドル
政府間債務(年金・信託基金など):約4.7兆ドル
この時期、債務上限引き上げを巡る政治的対立が深刻化し、2011年8月にはS&Pがアメリカの信用格付けを「AAA」から「AA+」へと初めて引き下げました。
また、債務上限の引き上げにより、8月3日には1日で2,380億ドルの債務が追加され、総債務が初めてGDPを超える水準に達しました。
🇺🇸 2025年5月現在のアメリカの債務
総債務残高:約36.2兆ドル
GDP比:約120%超
債務内訳:
公的債務(市場保有):約29兆ドル
政府間債務:約7.2兆ドル
2025年5月時点で、アメリカの総債務は約36.2兆ドルに達し、GDP比で120%を超える水準となっています。この急増の背景には、COVID-19パンデミック時の大規模な経済対策、社会保障費の増加、金利上昇による利払い費の増加などが挙げられます。
これを受けて、2025年5月16日にはムーディーズがアメリカの信用格付けを「Aaa」から「Aa1」へと引き下げました。
アメリカの債務はこの14年弱で2.5倍近くまで増え、さらには当時の10年債金利は2.3%で、現在はその倍近くの水準です。この状況を考えると、この後の実態経済の悪化、インフレもあり、企業業績を悪化させますので、株価の調整は覚悟すべきでしょうね。
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