
過去100年ほどの間で、米国株の長期の下落相場が2回発生しています。両方に共通しているのは、米国株と米国債がともに下落していることであり、まさに今起こっていることです。
レイダリオ氏はこの点について下記のように解説しています。
” ダウ平均は1929年9月3日に381ドルの天井を記録した。そしてその後25年間その水準を回復することはなかった。(これが1回目)
1960年代前半、アメリカの貨幣と信用のサイクルは短期的な過熱トレンドにあり、それは米国の市場と経済にとって素晴らしい時期だった。
しかし1965年から1966年にインフレ率が3.8%まで上がると、Fedが金融引き締めを行い、長短金利差は1929年以来初めて逆転し、1969年から1970年の景気後退へと繋がった。
1969年にS&P 500の株価が天井となり、その後インフレ調整後の数字で25年間回復しなかった。(これが2回目)”
米国株の2回の長期下落相場は、ともに金利上昇(国債下落)の相場でです。
そして過去40年米国株が上がり続けていることは、過去40年金利が下がり続けてきたからであって、それは結局株価は金利で決まるということを証明する歴史的事実に他ならないのです。
今日発表された都区部のインフレ率は3.4%でした。アメリカのミシガン大学発表の1年先の期待インフレ率は5.0%と、2022年11月以来、約2年半ぶりの高水準となっています。前月は4.3%でした。
確実に来月発表されるアメリカのインフレ率は上昇するでしょう。
日本の株価もアベノミクスが始まる前までは20年以上の下落相場が続いていました。その後の上昇は異常な紙幣のばら撒きとマイナス金利で起こっただけなのです。
日本、アメリカとも長期的な株価の調整もリスクとしてみておいた方が良いかもしれません。(ただしGoogleの好決算のように個別株は別です。成長企業は大きく成長します。)
心配なのは日本の個人投資家ですね。
米株市場の時価総額はすでにピークに達しており、今後は米株、米国債、ドルにさらなる調整が起きる可能性は高いです。
米株の時価総額は、MSCIオールカントリー・ワールド指数(ACWI)全体に占める割合が昨年12月後半に過去最高に達した可能性が高く、これは1980年代終盤の日本株市場と似た構図だとみえます。
昨年1月から新NISAでオルカンで積み立てをしている人たちは、高値を追う形で買い続けていますので、含み損の状況になっている人も多いかと思います。
このあと、株式市場が長期低迷期に入ると、さらに含み損が膨れ上がることになり、投資での損の経験がない人は精神的に病む可能性も高いですし、消費を大幅に控えることになるでしょう。
トランプ関税の影響も大きいでしょうし、先ほど発表された3.4%のインフレ率を考えても、日本はスタグフレーション入りの可能性が高いです。
① 株価は上がり続けるものではなく、超長期的に低迷することが過去に何度もあった
② 金利が低下しない局面では株式市場は長期的に下落する
③ インフレ率が高ければ金利は下げられない
④ 株式市場全体が低迷しても、個別成長株は上昇する
この4点をしっかりと基本として理解した上で投資に活かしてください。
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