知識人からの学び

【 レイ・ダリオ氏の新著 国家はどのように破綻するか 】

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この本はまだ予約ができる段階ですが、早く全編を読んでみたいですね。題名がなんとも怖いですが、今の日本、アメリカがまさに抱える問題です。


序章から第3章までの草稿が公開されていますが、読者への最初の問いはこの4つです。


① 国の債務や債務増加率には限界があるのか?


② 国の債務増加率が鈍化しない場合、金利やそれが影響するすべてのものには何が起こるのか?


③米国のように主要準備通貨を有する大きく重要な国家は破綻しうるのか? もしもそうなら、それはどのように起こるのか?


④債務や債務への対処について心配すべき時を教えてくれるような、観測可能な『巨大債務サイクル』のようなものがあるのだろうか?


さらには下記の歴史についても語っています。通貨や債務の市場とは、むしろ消えゆくのが主流だということになります。


私が見出したのは、1700年以降存在した約750の通貨/債務の市場のうち現存するのが約20%にすぎず、現存するすべてがこの研究で述べる機械的プロセスを通してひどく減価してきたということだ。


歴史を通して、巨大債務危機を回避したのは極めて少数の規律ある国々だけだ。


日本について明治開闢以来の円が連続していたと捉えるなら、円もまたこの150年余りで1/160近くまで減価していると指摘しています。


しかも、この数字は概してインフレに晒されてきたドルに対するレートですから、更に劣化は酷いということになります。


債務サイクルが大底を打ち、再び新たなサイクル(≒新たな繁栄)が始まる条件として、レイ・ダリオ氏は4つの条件を挙げています。


① 貨幣/債務が、持続可能な富の保蔵手段として十分に健全であること


② 債務と債務返済負担が、返済のための所得と釣り合い、債務増価が持続可能であること


③ 債権者と債務者の両方が、そのような状態の実現を信じること


④ 貨幣と信用の発行額(availability)と実質金利が、貸し手・債権者と借り手・債務者の両方が必要とする水準に沿って低下し始めること


この4点に関していうと、残念ながら日本は新たな繁栄のサイクルに向かうには難しいように感じます。


📌 レイ・ダリオ (Ray Dalio) の経歴

🔹 生い立ちと教育

  • 生年月日:1949年8月8日
  • 出身地:アメリカ・ニューヨーク州ジャクソンハイツ
  • 教育:ロングアイランド大学でファイナンスを専攻し、後にハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。

🔹 キャリアの始まり

  • 1967年:高校時代、15歳で株式市場に初めて投資し、株式市場への興味を持つ。
  • 1970年代:コモディティ・トレーダーとしてキャリアをスタート。
  • 1974年:ドミニック&ドミニックで調査アナリストとして勤務。
  • 1975年:ウォール街での経験を積んだ後、自宅アパートから「ブリッジウォーター・アソシエイツ (Bridgewater Associates)」を創業。

🔹 ブリッジウォーター・アソシエイツ (Bridgewater Associates)

  • 1975年:創業当初は企業向けに経済調査と投資アドバイスを提供。
  • 1980年代:機関投資家向けのサービスに転換し、ヘッジファンドとしての運用を開始。
  • 1991年:同社の代表戦略「ピュア・アルファ (Pure Alpha)」を開始し、成功を収める。
  • 2011年:運用資産は1,200億ドルを超え、世界最大のヘッジファンドに成長。
  • 2017年:ブリッジウォーターは1,600億ドル以上を運用。
  • 2021年:正式にCEO職を退任し、「プリンシパルエメリータス (Principle Emeritus)」としてアドバイザーとして活動。

🔹 投資哲学と「ビッグ・デット・サイクル」

  • ダリオは「ビッグ・デット・サイクル (Big Debt Cycle)」の概念を提唱し、債務の増加と減少が経済の長期サイクルを形成すると主張。
  • 彼は世界の金融危機を独自のフレームワークで分析し、「痛みからの学び」を強調。
  • 著書『Principles: Life and Work(プリンシプルズ:人生と仕事の原則)』で、自らの人生哲学とビジネス哲学を公開。
  • 2025年に『How Countries Go Broke(国家はどのように破綻するか)』を出版予定。

🔹 主な著書

  1. 『Principles: Life and Work』 (2017年) - 自らの人生と投資哲学を体系化した書籍。
  2. 『Principles for Navigating Big Debt Crises』 (2018年) - 金融危機の歴史と対応戦略を解説。
  3. 『The Changing World Order』 (2021年) - 世界秩序の変化とその予測をテーマにした書籍。
  4. 『How Countries Go Broke』 (2025年予定) - 国家が破綻に至るメカニズムを分析。


🔹 資産と影響力

  • ダリオの資産は2023年時点で約200億ドルと推定。
  • 彼の投資哲学は世界中の投資家や経済学者に影響を与えている。
  • 「ブリッジウォーター・アソシエイツ」は、現在も世界最大のヘッジファンドの一つとして運営中。


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