投資の知識

【 グリーンボンドのデフォルトにも要注意はチャンス この投資法は? 】

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いままで理解も深めていませんでしたが新しい金融市場リスクが潜んでいました。


ミシシッピ州で、鶏の排せつ物をバイオディーゼルに変換する施設向けに発行された2200万ドルのグリーンボンドが債務不履行に陥りました。グリーンボンド市場では今月に入って少なくとも2件目のデフォルトです。


世界のグリーンボンド市場の現状:グリーンボンドの発行額は年々増え続け、2024年末には累計で1兆ドルを超えました。2025年も引き続き高水準の発行が続く見込みで、年間6000億ドルから6200億ドル程度と予測されています。


特にアメリカ、中国、欧州が主要な発行国となっています。新興国でも発行が増えており、ラテンアメリカなども存在感を高めています。


最近では、ミシシッピ州の事例に加え、もう1件アメリカのグリーンボンドが今月デフォルトしました。新興国では中国を中心に、発行額は大きいものの、債務不履行や支払い遅延が報告されるケースが目立っています。特に中国がひどいようです。


アメリカ国内でも地方自治体が発行した産業開発債(IDB)のうち、3分の1が初回支払いで遅延かデフォルトに直面しているとの報告もあります。


デフォルトが増えている理由)


① 基準の曖昧さ 環境用途を掲げれば発行できる状況が続いており、グリーンウォッシングの問題が指摘されています。EUではタクソノミー(分類基準)が整備されつつありますが、完全には機能していません。


② プロジェクトの収益性不足:グリーン投資でも、安定した収益が見込めない案件が少なくありません。採算が悪化すれば早期に債務返済が困難になります。


③ 市場の流動性の低さ:特に地方債やプロジェクト債は市場で売買が難しく、投資家にとってはリスクが大きくなっています。


残念ではありますが、地球温暖化対策はますます後退していくことになるでしょうね。そしてプロジェクトが立ち上がってからデフォルトまでの期間が非常に短く、今年まで発行される1.6兆ドルの多くがデフォルトになるとインパクトは大きいです。


試乗流動性に欠いているでしょうから、既存発行債は急落状況にあると思います。既存グリーンボンドをまとめたETFがあればこれをショートするというのは良い作戦に思います。


ということで探してみると著名なもので5つほど見つけましたので早速仕掛けます。


グリーンボンド市場崩壊リスクに備えた実務的投資戦略)


背景


世界のグリーンボンド市場はここ数年で急拡大してきました。世界累計発行額は1兆ドルを超え、米国・欧州・中国を中心に各国政府や企業が積極的に資金調達を行っています。

一方で、ミシシッピ州のバイオディーゼル施設向け債務不履行のように、環境プロジェクトの採算性・資金回収力に疑問符が付く案件も増えています。

グリーンウォッシング問題、過剰な設備投資、景気後退、金利高止まりなどが重なる中、今後「グリーンボンドバブルの崩壊」という逆回転シナリオも現実味を帯びつつあります。


この状況に対して、以下の投資戦略を構築します。


戦略の基本方針


ターゲットはクレジットリスク部分に集中

金利変動要素を可能な限り除去

流動性・実行可能性を考慮した現実的ポジション構築


投資戦略の3本柱


① グリーンボンドETFのショートヘッジ戦略

主に流動性が高いETF(例:BGRN)を空売り対象に選定。

ただし債券ETFの空売りは在庫制約・貸株料が高いため、証券会社との交渉が必要。

同時に米国長期国債ETF(例:TLTなど)をロングし、金利変動リスクをヘッジする「ペアトレード」を採用する。

これにより「純粋なクレジットリスク悪化」が収益源になる構造を狙う。


② ハイリスク地方債・新興国グリーンボンドのCDS活用

デフォルトが起き始めた地方自治体発行の産業開発債(IDB)や新興国グリーンボンドへのクレジットデリバティブ(CDS)を利用する。

直接CDS市場に参加するには機関投資家資格が必要になるが、間接的に取扱い可能なファンド商品やプライベートファンドも検討できる。

現在特に注目されるのは米国地方債の一部、新興国中小規模グリーンプロジェクト債券など。


③ 関連企業・インフラ事業体の株式・社債の空売り

高度にレバレッジをかけてグリーンインフラ事業を進める上場企業・SPAC案件・開発企業の株式をショート対象とする。

例:バイオ燃料、グリーン水素、未採算のカーボンクレジット関連企業など。

社債スプレッドが拡大しやすいため、企業債ショートや債券CDSも組み合わせる。


実行のタイミングと注意点


現時点(2025年中頃)は準備段階。市場が「グリーンは安全」という安心感に包まれている今のうちにポジションを準備する。

景気後退、クレジット市場の調整、ESG資金流入の鈍化が表面化する局面(2025年後半~2026年)を本格的な仕掛けのターゲットとする。

金利急低下局面はむしろ一時的な反発リスクあり(債券ETF上昇リスク)、ヘッジバランスに注意する。

グリーン政策変更(例:補助金縮小、規制強化)も市場調整の引き金になりやすい。

この戦略の最大の魅力


グリーンバブルの「信用部分」に直接賭けるユニークなポジション

世間の逆を行く逆張り型戦略

ESGフィーバー終焉後に大きな利益を狙う準備投資


補足


この戦略は、2025年後半~2027年にかけて「世界で初のグリーン債券信用危機」が起きた場合に非常に大きな利益源となる可能性を持っています。

現時点ではまだ世間に同様の戦略を採用するプレーヤーは少なく、先行優位性があります。


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