2025年10月28日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

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米中貿易協議が進展し、追加関税と希土類規制の停止合意案が浮上。株式市場は史上最高値を更新。


FRBの追加利下げ観測が一段と強まり、10年債利回りは4%近辺で安定。金融緩和期待が株高を支える構図。


クアルコムが新型AIチップを発表し、株価は急騰。AI半導体競争の新局面を示す象徴的イベントに。


ビットコインは週末の急騰後に小幅調整。暗号資産市場全体ではリスク選好回復の流れが続く。



2025年10月28日 過去24時間の市場動向と経済ニュース

24時間の市場動向

27日(月)の日経後場までに、米国株は急騰し、S&P500とナスダックが史上最高値を更新しました。S&P500は前日比+1.23%の6,875.16reuters.com、ナスダックは同+1.86%の23,637.46reuters.comと終値ベースで過去最高を記録。週末発表の米9月消費者物価指数(CPI)が予想より小幅な上昇にとどまったことから、28日(火)の米FOMCで追加利下げ(25bp)が織り込まれましたreuters.comreuters.com。これを受け、米10年債利回りはほぼ前日並みの約4.0%(3.997%)で横ばい推移reuters.comreuters.com。一方、ビットコインは米中通商協議の進展期待で週末に115,000ドル超まで上昇した後、週明けにやや調整し、114,311.16ドル(-0.61%)で取引を終えましたcoindesk.com。株高・リスクオンの流れから、コインベースなど暗号資産関連株も上昇し、金は3%以上の下落となるなど、市場全体がリスク資産買い・安全資産売りに傾きましたcoindesk.comreuters.com

米中協議楽観で米株最高値更新

  • 背景・内容:米中通商協議で米国が中国製品への追加関税(最大100%)や中国の希土類輸出規制を棚上げする枠組み案が浮上し、ドナルド・トランプ米大統領が「交渉は順調だ」と発言しましたreuters.comcoindesk.com。これを受けて「貿易戦争懸念が後退し、株式市場は上昇基調」reuters.comreuters.comとなり、週明けの米株式市場で3指数とも上昇。特にハイテク株が牽引役となり、フィラデルフィア半導体指数は2.7%上昇reuters.com
  • 銘柄動向:クアルコム(Qualcomm)がデータセンター向け新型AIチップ発表を受けて急騰し、株価は前日比+11%(日中値幅)reuters.com。「AI半導体の投資急増で大手ハイテクが強い」と報じられ、半導体・情報技術セクターがともに2%超上昇reuters.comreuters.com。テスラ株も米中協議楽観で+4.3%と大幅上昇reuters.com。一方、交渉進展で中国依存の希土類関連資源株は利益確定売りに押され、Critical MetalsやNioCorpが10%以上下落しましたreuters.com

FRB25bp利下げ観測強まる

  • 背景・内容:27日発表の米CPIは前年同月比+3.0%と市場予想をやや下回り、関税影響を見込み過ぎた懸念が和らぎましたreuters.comreuters.com。労働市場にも雇用保険申請増加の兆候があり、労働市場は徐々に緩んでいる模様ですreuters.com。これらを受け、今週29日(水)のFOMCでは再び政策金利を0.25ポイント引き下げ、3.75~4.00%にする公算が大きいreuters.com。FRBはさらに年内続けて利下げする余地があるとの見方も強まり、債券市場では12月も追加利下げが織り込まれていますreuters.comreuters.com
  • 今後の注目点:パウエルFRB議長は声明で具体的な次回利下げ時期について明言を避ける見込みですが、市場は速やかなQT(量的引き締め)終了期待も織り込み始めていますreuters.com。このため、米10年債利回りは利下げ後も4%付近を維持すると予想され、利回り曲線は短期低下・長期横ばいで緩やかに傾く可能性がありますreuters.comreuters.com

クアルコム、新型AIチップ発表で株価急騰

  • 内容:通信チップ大手クアルコム(Qualcomm)は10月27日、データセンター向けの新型AI推論チップ「AI200」と「AI250」を発表しましたreuters.com。これらのチップはAI向けメモリ容量を強化し、主に来年以降に商用化される見込みです。発表を受け同社株は前日比+20%と急騰し、今年の携帯電話向け需要停滞を背景に新市場開拓への投資家期待が高まりましたreuters.com
  • 市場インパクト:クアルコムの動きはAI半導体競争の激化を象徴しており、半導体関連株全体にも波及効果がありますreuters.com。特にAIクラウド投資拡大の流れを背景に、競合のエヌビディア(Nvidia)やAMDなども相対的に好調で、クアルコム新モデルの発表はベンチマークとなるイベントと見なされましたreuters.comreuters.com

ビットコイン高騰、暗号資産市場に活気

  • 動向:米中通商協議進展のニュースを受け、週末にビットコインが一時$116,200超(約115万円)まで急騰しましたcoindesk.com。27日朝までにやや調整したものの、ビットコインは約$115,000(約114.3万円)付近で推移し、前日比ではわずかに下落しましたcoindesk.com。米政府の債務負担減やFRB利下げ期待も相まって、暗号資産への資金流入が再び活発化していますcoindesk.com
  • 関連銘柄:暗号取引所やマイナー企業の株価も上昇しました。ロビンフッド(Robinhood)の暗号取引サービス株は同+5%超、ビットコイン採掘機器メーカーも+2~3%上昇、ビットコインETF運用会社「American Bitcoin(ABTC)」は10.5%急伸しましたcoindesk.com。一方、米中協議の「ビジネスチャンス減少」として金価格は-3.2%、銀は-4.5%と大幅下落していますcoindesk.com


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