財政危機

【 トランプ大統領の多いなる勘違いによる米国債市場の混乱を悲観論で予想する 】

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第1段階 財政赤字の拡大


まず最初に起こることは?


毎年の財政赤字がGDP比6~7%で固定化します。


そして短期国債中心の借換え依存が目立つようになります。今回日銀が行ったように、超長期国債の発行を減らし短期国債を中心に発行するようになります。財政は火の車です。


市場への影響)


・長期金利は小幅上昇(2~3bp単位)


・ドルはやや軟調(ユーロ・円に対して1~2%下落)


・株式は一時的に楽観(財政出動期待)


・金・BTCはほぼ無反応


まだこの段階ではショック安のようなことにはなりません。アメリカの個人投資家姿勢は常に今は押し目買いに動いていますので、下がれば買いが入るでしょう。


しかし国債市場はプロが中心に運用していますので、海外勢を中心に長期国債離れは続くでしょうね。


第2段階:国債発行の急増


さて、次の展開を予想しますが、この2つが同時に起こることになるでしょうね。


・新規国債発行額が年1.5兆ドル超え


・需給不均衡が意識され始める


というかすでに需給不均衡は起き始めています。中国は米国債保有額を減らしていますし、新興国も敬遠するようになってきています。


市場への影響)


・米10年債利回りが4.5~5%に接近


・ドル円は金利差で一時上昇も、基軸通貨不安が台頭


・S&P500はレンジ相場、ハイテクは上値重い


・金は1オンス:3,500ドル突破水準へ


米国株式市場への影響はまだ少ないかもしれませんが、4.6%を超える水準になれば要警戒で、5%を超えればショートを行う戦略が正しいでしょう。


アメリカ株が急落する場面では、BTCも一度利確し、ポジションを軽くすることが正解となるでしょうね。


第3段階:格付け会社の警戒


さて、次のステップです。


・S&Pやムーディーズが「見通しネガティブ」に格下げ予告


・債券市場でリスクプレミアム拡大


判断が難しいのはそれぞれの段階がどのタイミングで来るか?ということです。何段階かのステップがいきなり数日で来るということは十分に考えられます。


イギリスのトラスショックでどのようになったのか? 売り・売り・売り だったわけですが、短期間で同じことが起こる可能性はあります。


そしてその時には日本の財政についても懸念され、日米同時売りが起こることも十分あると思います。


市場への影響)


・米債券の利回り上昇続く、外国人投資家の購入減少


・ドル売り加速、DXY指数で2~3%下落


・金・BTCともに資金逃避先として買われる


こういう流れだと思いますが、米国10年国債の金利が急騰すれば、ショック安となり、BTCにしても積み上がったポジションがロスカットされれば1万ドル単位の急落もあります。


しかし中長期的にみればこれはチャンスとなりますので、うまく押し目を拾うのが良いでしょうね。



第4段階:ドル安の兆候


さて次の段階です。ドル離れはすでに起きており、新興国通貨もドルに対して上昇しています。


・ドルインデックス(DXY)が100割れ


・ユーロ・円・人民元への資金流入


タイバーツは年初よりも5%以上ドルに対して上昇した場面もあり、為替介入を行うこともすでに示唆していますが、世界の多数の国で自国通貨売りの介入を行う可能性もあります。


トランプ関税の影響もまだまだわかりませんし、不確定要因ばかりです。


市場への影響)


・米輸入インフレ懸念台頭、WTI原油上昇(10~20%)


・ゴールド3,600ドル、BTC12万ドル水準目指す


・ドル建て資産回避の動き加速


米国からの資産の流出がどの程度の量、どれだけの速度で行われるか? これがポイントになりますので、随時詳細を検証していくことにします。


第5段階:インフレ再燃


さて、次の段階です。いよいよ本格的にアメリカ経済の悪化が表面化してきます。


・輸入物価上昇→消費者物価指数(CPI)が再加速


・FRBの対応が後手に回る


高いトランプ関税の対応が先延ばしされる中で、すでにトランプ関税はかかっています。これがCPIに反映されてくれば、市場の急落が起こります。


市場への影響)


・長短金利ともに急騰、イールドカーブはフラット化


・株安(特に生活必需品、消費関連)


・金・コモディティ全面高、BTC投機資金流入


長期金利が急騰すれば、米国債は売りが売りを呼ぶ展開となり、米国金融機関の含み損も巨額に膨れ上がります。


株式はダラダラと売られる展開が続くと思います。BTCの価格については直前のマクロ経済全体の状況をみてみなければ上下どちらに動くのかは今の時点では読みきれません。



第6段階:金融引き締めの限界露呈


さて次のステップです。ボルカーFRB元議長のような超鷹派のFRB議長が現れるとは思いません。


イーロンマスクがそうだったように、財政立て直しをしようとすればとんでもない痛みが伴います。自分がトップの時には誰もがそれをやりたがりません。


黒田総裁のあとに、日銀総裁を日銀内でさえ誰も受けたがらなかったことをみても明白です。


・FRBが利上げ停止を余儀なくされる


・インフレと景気後退の同時進行


市場への影響)


・株はリセッション懸念で全面安


・ドルは不安定、円やスイスフラン買い優勢


・BTCはボラティリティ急上昇


この時点ではドルも不安定ですが、日本円も財政不安が全面的に出ていると思いますので、円買いが起こるかは?ではあります。


BTCについては買いも大きくなりますが、現物ETFから資金が流出が続くようだと売りも膨らみますので、ボラティリティが相当大きくなると考えます。


第7段階:株式市場の下落


これは第七段階というよりもここまでの過程でこれは起きているだろうなということです。


・S&P500が20%超の調整


・信用収縮が始まる


株価が20%下落の最中でアメリカの個人投資家は買いに向かうでしょう。しかしこれがより大きなダメージにつながると考えます。


市場への影響)


・ナスダック主導で株安


・恐怖指数(VIX)が30~50水準へ


・金とBTCは安全資産需要で上昇


今まで押し目買いでうまくいっていた個人投資家が、財政そのものの危機については理解ができておらず、売りが売りを呼ぶ展開を予想します。


完全なスタグフレーションに突入するでしょうね。



第8段階:不動産市場の悪化 】


今のアメリカの不動産市場は住宅、商業不動産ともにある意味瀬戸際の状態にあります。


住宅ローンの遅延が非常に増えている上で価格は全米的に住宅価格が下落しています。


オフィスビル等の商業不動産価格も下がったままの状態です。


・住宅ローン金利7~8%水準に固定


・都市部の不動産価格が10~20%下落


住宅ローン金利がこの水準に上昇すれば、不動産価格はこれでは収まらないように思います。


市場への影響)


・住宅関連株大幅安、地方銀行株下落


・金利上昇止まらず、国債売り圧力続く


この前段階では米国ドルについては指数のショートを行っておくことが賢明です。地銀の資金繰りには注意が必要であり、これもショートに大きなチャンスがあります。


第9段階:金融機関のバランスシート悪化


米国債を大量保有する金融機関、保険会社、海外勢とも国債金利の上昇、国債の大きな下落により、巨額の含み損を抱えることになります。


・地方銀行、信用組合の債券評価損膨張


・預金流出と取り付け懸念


シリコンバレーバンクの取り付け騒ぎ、破綻からいくつもの銀行の破綻につながりましたが、次回、この状況下で起こる破綻劇は悲惨なものになる可能性は高いです。


市場への影響)


・金融株下落、米債務問題が国際的警戒材料に


・安全資産としてのBTC再評価進行


財務状況が悪い地銀は格好のショート対象銘柄となります。ほとんど無価値化となる可能性もあります。


今のうちから状況悪化を検証しつつ、いつ米国債からの逃避という引き金が引かれるか? 日々追っていくのが正解に思います。



第10段階:海外資金の逃避


海外資金は既に米国からの逃避が始まっていますが、これが加速していくことが予想できます。


・米国債保有減少(中国・日本中心に売り加速)


・新興国・コモディティ市場へ資金シフト


日本はなかなか売らせてもらえないでしょうが、中国の売りはさらに加速する可能性は高いです。


レアメタルもそうですが、中国は時間をかけて戦略的にアメリカを痛めつけています。アメリカの財政状況の悪化を自国の立場を強くするために活かすでしょうね。


市場への影響)


・米ドル売り→ユーロ・スイスフラン・金上昇


・BTCは脱ドル資産として12~14万ドル視野


日本の財政状況も最悪ですが、米国も同様ですので、ドル円については円高が進むことも十分に考えられますが、相対的に紙幣の価値が下落するということですから、金、銀、BTCが上昇するでしょうね。





第11段階:信用不安の拡大


このあたりになるとスタグフレーションもかなり悪化した状況にあり、米国株も相当に下げているでしょうね。


米国債金利が大きく上昇しているわけですから、リスクの高い債券市場は崩壊状態になります。


・ハイイールド債市場崩壊、デフォルト率上昇


・企業倒産件数増加


大手上場企業の倒産も相次ぎ、コロナ禍の最初の時のような、世界的な不安の拡大が広がっているでしょう。


市場への影響)


・米社債スプレッド急拡大


・株式市場は恐怖支配、VIX指数50超え


米国株、日本株とも買い手不在の状況でずるずるとさげるでしょう。アメリカ株は個人のナンピン買いに今まで何度も支えられてきていますが、今回は個人投資家も大きな損失を被り、買いたくても買えない。投げ売り状態です。


BTCへの資金の流入は継続するとは考えていますが、レバレッジをかけたポジションの相当大きなカットもあるでしょうから、数万ドル単位の値下がり、7万ドル割れは十分にあり得ます。ただし非常に大きなボラティリティで上に伸びていれば、この底値は切り上がることになります。



第12段階:政府歳出の制約 内容詳細 


金利コストが国防・社会保障費を圧迫 


政治の混迷が深刻化 市場への影響 ・安全保障関連株売られ、財政不安が表面化 ・米国債信用リスク上昇、金利高止まり



第13段階:通貨への根本的な疑念


既に紙幣への信頼は大きく揺らいでいます。日本人は日本円が弱くなったことで何が起こっているかは既に理解はしていますが、デフレが長らく続いていたため、フリーズ状態の人たちもこの状況になっても多いのかもしれません。


アメリカ人の多くも、アメリカの財政負担によって、米ドルの価値が下がっていく実態を実感することになるでしょう。


・基軸通貨ドルの優位性低下


・人民元・金・デジタル通貨台頭


市場への影響)


・ドルインデックス急落(DXY 90割れ)


・BTC・金価格が新高値圏突破


ドルが世界各国の通貨に対して下落していきます。弱いドルはトランプ大統領が望んでいたことではありますが、資金逃避によるドル離れはドルの信頼そのものを大きく揺るがします。


金、銀への分散は加速度的に進み大きく上昇し、BTCも何度もの大きな下落を克服し、最高値を更新していくことになります。ただし理解すべきはBTCや金の価値が上昇しているというより、あくまでも紙幣が下落しているというポイントを外さないことが大事です。



第14段階:財政の信認危機


このあたりになるといよいよ末期的な感じもします。米国債も格下げされるでしょうが、日本国債も格下げされるでしょうね。


・米国債の格下げ本格化


・国債入札不調相次ぐ


国債入札が不調が相次げば、いよいよFRBが国債の買い入れを行なっていくことが検討され、早期に実施される可能性が出てきます。


市場への影響)


・米長期金利7%超え、株・債券とも暴落


・海外資金の全面的な回避行動


売りが売りを呼ぶ展開が加速しますので、アメリカからの資金の逃避は加速します。ただしFRBが国債を買い入れすれば、株式市場は急反発し、BTC、金は大きく上昇するでしょう。過剰流動性バブルが再発生するわけです。このタイミングの見極めが重要です。


第15段階:実質金利の暴騰


金利がこの時点でどこまで上昇しているか?国債の買い手が圧倒的に不足すれば、10%を超えることは十分にあり得ます。(ただしFRBが国債買い入れを行えば別)YCCを行うことも検討されるでしょう。


・名目金利高騰に対しインフレが追い付かず


・実質金利の上昇で借入コスト急増


市場への影響)


・企業収益圧迫→株安連鎖


・消費低迷、住宅市場完全崩壊


住宅バブルの完全崩壊となると、リーマンショック級の金融危機になっているでしょうから、株式指数も高値から半分以下まで下がる可能性も高いです。ただし本当にこの辺りはFRBの政策方針の内容次第になりますので、その時がきたタイミングで実際には判断する必要があります。



第16段階:消費・投資の崩壊


スタグフレーションが酷い状況で、インフレ率は10%を超えている状況が想像できます。ドル安により輸入物価は急騰しますので、関税による消費減退があっても物価上昇は止まりません。


・家計の実質購買力大幅減少


・設備投資凍結、失業率上昇


大手テック企業でさえ、設備投資を大幅削減せざるを得ないでしょう。そしてこの時に最も大きなダメージを喰らうのはエヌビディアとなります。注文が大幅削減されるわけですから。


この時点で、AIバブルは一度終焉となる可能性も高く、総崩れ状態になるでしょう。ただしこれは絶好の買いの機会だと考えています。中長期的にAIの成長は止まりませんから。


市場への影響)


・米GDPマイナス成長入り

・小売、製造業関連株の急落


第17段階:リセッション入り


この段階の前までに既にリセッションは起きています。しかし今回は順を追って予想していますので、わけて書いているのだと理解してください。


アメリカ国債が破綻に向かえば、大恐慌並みの状況になっていてもおかしくありません。日本はアメリカと共に沈むことになるでしょうが、中国は意外なほど踏ん張っているでしょうね。


そして中国と距離が近いASEAN各国の被害も一定程度に抑えられるでしょう。(といっても輸出が大きくダメージを受けますから、かなり経済は落ち込むでしょうが)


・公式に景気後退宣言


・雇用喪失と企業倒産が顕著化


市場への影響)


・米株は歴史的安値更新の可能性


・金・BTCは一時的に安全資産として高騰


大恐慌時には米国株は高値から90%の下落がありましたが、そこまではいかないにせよ、70%下落というのは十分に考えられます。そしてドルの価値も下落していますから、他の紙幣で換算した時の下落率はさらに大きくなります。


新NISAを行ない、オルカンなどを買っている層は大きなダメージを受けますので、


第18段階:金融システム危機


銀行の連鎖破綻が起これば、FRBが様々な手で救済を行うでしょうが、そこでは更なる紙幣のばら撒きが行われるわけで、これは国債を新たにするということで、紙幣の価値はますます落ちていくことになります。


・中堅銀行の連鎖破綻


・大手金融機関への不信拡大


大手金融機関は耐性があり、特にリーマンショックをプラスで乗り切ったJPモルガンには資金が更に集まると考えられ、株価が底打ちすれば保有すべき銘柄になると思います。


同様にブラックロックのIBITにも大きく資金が流入するように思います。


市場への影響)


・金融株全面安


・ゴールド4,000ドル超え、BTCは20万ドル台視野


金融株は指数も合わせて、ここまで来る前の時点で大きなショートポジションを持っておけば、この時点では相当大きな含み益になっているはずです。そろそろ利確のタイミングも近づいています。


第19段階:社会不安とポピュリズム台頭


アメリカではデモが頻発化し、トランプ大統領は軍隊を使ってでも押さえつけるでしょう。ただし経済が大きく悪化し、非常に高いインフレ率になり生活も苦しくなっていますから、MAGA派の多くもトランプには愛想を尽かしているでしょう。


・格差拡大、暴動や極端な政治運動の活発化


・移民問題・治安悪化が深刻化


トランプ大統領はさらに暴走しようとするでしょうが、共和党内でも反トランプが台頭してくるように思います。


市場への影響)


・内需関連株売られ、政治リスクが国際的材料に


・海外企業の米国撤退が加速


中国系のアメリカへの進出企業へのトランプ大統領の締め付けも行われるかもしれませんし、ヤケクソ気味に、米国に進出している外国企業への法人税率を高めるということもやりそうな気がします。


当然そうなれば、米国で稼ぐ外国企業の業績は落ち込みますので、株価は下落することになります。


第20段階:ドル基軸体制の揺らぎ


ドル離れは加速し、ユーロの信任は厚くなります。中国元経済圏も広がっているでしょうね。


・ドル決済離れが世界的に拡大


・新興国主導で新たな国際通貨体制模索


といっても簡単に今のドルの基軸通貨体制が崩れるのではなく、徐々に徐々に基軸通貨体制は崩れていくでしょう。


市場への影響)


・ドル資産大幅下落、ユーロ・人民元・金が優位


・BTCは脱ドル手段として30万~50万ドルの可能性


BTCへの信頼がさらに強靭なものになっていれば、50万ドルも十分にありえますし、この時点では100万ドルを意識した大きな値動きが繰り返されるのかもしれません。もしくは金のようにより値幅の少ない安定的な上昇になっているのかもしれません。


今回のシナリオはあくまでも予測でしかありませんが、アメリカの財政問題は本当に解決できないレベルになっていますので、最悪の状況を理解した上で、投資市場に向くことが重要になりますね。


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