
2026年2月28日、世界が固唾を飲むニュースが飛び込んできました。米国とイスラエルがイランへの軍事攻撃を開始し、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡の航行禁止を通告。タンカーへの攻撃も実施され、「事実上の封鎖」という状況に陥っています。
「中東の話でしょ」と思った方、少し待ってください。
日本の原油輸入の約94%は中東に依存しており、そのタンカーの8割がホルムズ海峡を通過しています。つまり、これは遠い異国の出来事ではなく、あなたが毎週給油するガソリン代に直結する問題です。
攻撃が明らかになった3月2日(月)、WTI原油先物は67ドルから75ドルへと約12%急騰しました。同時に、タンカーの戦争リスク保険料は数十倍規模に跳ね上がり、日本郵船・川崎汽船など国内大手海運会社も相次いで同海峡での通峡を停止しています。
現在(3月5日)のレギュラーガソリン全国平均価格は約157円/L。しかし今後の情勢次第では、この数字が大きく動く可能性があります。
今回、野村総合研究所・日本総研・各シンクタンクの試算をもとに、今後のガソリン価格を3つのシナリオで徹底分析したレポートを作成しました。
✅ シナリオ1(楽観):短期終息・海峡早期再開 外交交渉が速やかに進み、1ヶ月以内に沈静化。ガソリン価格は170〜175円/L程度の上昇にとどまります。
⚠️ シナリオ2(ベース):長期化・部分封鎖 衝突が1〜3ヶ月続き、WTI原油が87ドル台へ。ガソリンは200〜210円/Lと「200円の壁」を突破。現時点で最も蓋然性が高いシナリオです(確率50〜55%)。
🚨 シナリオ3(悲観):ホルムズ完全封鎖・長期継続 イランが正式に完全封鎖を宣言し、半年〜1年規模で継続。WTIは140ドル台に達し、ガソリンは250〜270円/Lへ。1970年代のオイルショック以来の危機水準です。
原油価格の上昇だけではありません。タンカー輸送コスト自体の急騰も、今回の特徴的なリスクです。
ホルムズ海峡を迂回してアフリカ・喜望峰経由に切り替えた場合、輸送距離は約2倍、日数は3週間から6〜7週間へと延長されます。保険料・燃料費・人件費がすべて膨らみ、このコスト増がそのまま輸入原油価格に上乗せされ、最終的にはガソリン代に転嫁されます。
添付のレポートでは、各シナリオの前提条件・価格推移の時系列・家計や経済全体への影響・政府の対応策まで、詳しくまとめています。「なぜその価格になるのか」を構造から理解したい方は、ぜひあわせてご覧ください。
中東情勢は今この瞬間も動いています。情報のアップデートとともに、ご自身の家計・ビジネスへの備えを考えるきっかけになれば幸いです。
https://katsumoku.com/report/report_jp_gas_price_2026_03_05.pdf
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